F1レーサーを守ってくれるのがサバイバル・セル!特性を徹底解説!

   
 

F1の用語であまり聞きなれない言葉の一つに「サバイバル・セル」というワードがあります。今回の記事では、F1のサバイバル・セルとは一体何なのか?どんな重要な役割を担っているのか?などについて詳しく解説していきます。

サバイバル・セルとは一体何の事?

サバイバル・セルというのは、一般の自動車で言うと「ボディ」のことです。F1でのサバイバル・セルはモノコック構造になっていて、ボディとシャシーが分かれていません。そのため、F1マシンの外側のことを総称して「サバイバル・セル」というのです。

サバイバル・セルはどんな素材からできているのか?

サバイバル・セルはイメージされた通り、出来るだけ軽くて、出来るだけ強度の高い素材で作られなければいけません。そのため、現在F1のマシンで主に使われているのが「複合材料」です。

カーボンファイバーの素材を層にして、間にアルミニウムの板を挟み込んでいきます。さらに、ケブラーと呼ばれる特殊な金属繊維を層にして練り込み、最後に加圧窯で加熱され、サバイバル・セルを完成させています。

ここまで工夫して強度を増しているため、サバイバル・セルは非常に軽くて強度が強いのです。サバイバル・セル自体の重量は50kg程度しかないと言われていて、大人一人でも持ち上げられそうなほど軽く出来ています。

サバイバル・セルを極力軽く仕上げることは、現在のF1レースにおいてかなり重要な要素です。F1のレースでは、使用するパワートレインの出力馬力が規約でルール化されています。内燃エンジンの排気量は1.6リッターに押さえなければいけませんし、エンジンを補助するためのEASも出力できる馬力が決められています。

ということは、パワーユニットで製造される動力をいかに無駄なくマシンに伝え、限られたパワーでマシンを早く動かすのか?を考えることがとても重要なのです。

サバイバル・セルがドライバーを救う!

さらに、前述した通り、サバイバル・セルを設計する段階で、必ず強度を強くしていかなければいけません。2007年F1カナダGPではBMWザウバーに所属していたロバート・クビサが、時速300.13kmでバリアに激突した大事故が起こりました。この際に、マシンには75Gつまり、体重の75倍の圧力がかかっていたそうです。

しかし、ロバート・クビサは翌大会のアメリカGPを欠場しただけで、その後のレースには順調に参加。翌年ジル・ビルヌーブで開催されたレースでキャリア初優勝を果たしています。

この大事故の際に、サバイバル・セルの強度が低ければ、ロバート・クビサは同じ結果を残せていたのかは疑問でしょう。それほどに、サバイバル・セルの強度を高める工夫は必要不可欠なのです。

サバイバル・セルの強度の良し悪しで、ドライバーの命をも左右してしまうほど、重要な要素だといえるでしょう。

今後も新しい素材になっていくのか?

現在F1マシンのサバイバル・セルは前述したような素材で作られていますが、今後さらに新しい素材が開発されるのであれば、サバイバル・セルはより強固なものになるでしょう。

F1マシンの軽量化が進めば進むほど、よりスリリングなレースを楽しむことができるようになります。また、現在使われているハイブリッド方式も、いずれは更に電力側に特化したパワートレインになってくることでしょう。

そうした時に、より質の高いサバイバル・セルが誕生していれば、もっとエコにF1を楽しめるかもしれません。

まとめ

というわけで、今回はF1用語の「サバイバル・セル」について詳しく解説してきました。あまり聞きなれない言葉ですが、今後登場した時は「ドライバーを守るボディのこと」だと思って話を聞いていきましょう。この先新しい技術で、さらに素晴らしいサバイバル・セルが誕生することを願っています。

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