あなたは自動車の用語で「EBD」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか？今現在販売されている自動車には、基本的にEBDが付けられています。今回はこのEBDとは一体どんな機能なのか？詳しくご紹介していきます。
EBDについて、ご説明していきます！
EBDとは、「Electronic Brake force Distribution」の略語になります。日本語に訳すと「電子制御制動力配分システム」。つまり簡単に言うと、コンピューターで制御して、人間のブレーキングをサポートしてくれる機能になります。人間の能力で安全にブレーキを100％コントロールすることは不可能です。その、人間の能力を超えた部分をサポートしてくれるのが、EBDになります。
EBDが機能することでどのような効果があるのか？
EBDが機能すると、「適切な場所に適切なブレーキがかかるようになる」のが魅力です。例えば、積載重量が増えれば増えるほど、ブレーキをかけた際の負荷は後輪にかかります。なので、積載量が多めの自動車の場合は、自動的にEBDが判断して、後輪のブレーキ油圧を高めてブレーキが利きやすくなります。この仕組みを「前後制動力配分制御」といいます。
一方で、自動車がカーブを曲がる際、必ず遠心力により、外側のタイヤの方に負荷がかかります。この際には外側のタイヤに対し、ブレーキ油圧を高めた方が、効果的にストップをすることが出来るでしょう。この仕組みが「左右制動力配分制御」という仕組みです。このように、場面場面において、なるべく適切なブレーキバランスを取ってくれるのが、EBDのシステムの全貌です。
ちなみに、ブレーキの安全システムには、ABSというものもあります。これはアンチロックブレーキシステムと言われるもので、とっさの急ブレーキの際に、なるべく早くブレーキが利くように、コンピューター制御してくれるシステムで、このABSとEBDは、常に付随してシステムとして組み込まれます。
EBDが付いているから100％安全というわけではない
EBDが付いているからと言って、無茶な運転をしても安全であるという事はありません。EBDはあくまでも補助的なシステムで、基本としては交通ルールをしっかり守った上で、初めて効果が現れるシステムです。日ごろの安全運転への意識+EBDの効果的な活用で、自動車事故を無くしていけるようにしましょう。
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というわけで、今回は自動車の安全ブレーキシステムである、EBDについて詳しくご紹介してきました。こういったシステムが開発されているように、世界の自動車というのは、着実に進化していることが分かります。今後もどんどん、新しいシステムが加えられていくことでしょう。
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