ドイツのミュンヘンに本社を構えるBMWは、ドイツ車好きな日本国内においても輸入車販売台数でフォルクスワーゲン、メルセデスに次いで3位に位置しています。BMWの純正カーナビの最新モデルについて紹介します。
BMW純正ナビ「iDrive」
現在販売しているBMWには、全ての車種でBMW純正のカーナビ「iDrive(アイドライブ)」が埋め込まれて搭載されているため、市販のナビを取り付けるケースはほとんどないと考えられます。
それでは純正ナビの「iDrive」のナビゲーションシステムはどのような特徴をもっているかを紹介します。
ナビゲーション機能
ナビ画面は特徴的な横長になっていて、地図画面の他に再生しているAVの情報や、天気などの情報をウィジェット表示によりカスタマイズできます。
車種によってはヘッドアップディスプレイが可能で、ナビゲーション画面をメーターパネルの中央や、フロントガラスに直接映し出せます。前方より目線を外さずに運転に集中しながら適正なルートを走行できるメリットがあります。
ナビの画面は、地図情報以外の情報の表示を選択できます。地図情報の更新は、新車購入から3年まで無料で行えます。
ドライビング機能
ドライバーの好みの走向スタイルに合わせ、運行特性を最適化するのがドライビング・パフォーマンス・コントロール機能です。スイッチひとつで、スポーツ・コンフォート・ECO・PROモードを選択できます。
また、前方のレーダーやカメラで前を走向する車両の位置を感知して、一定距離を保ったまま追尾する自動運転装置も搭載されています。走向開始や停止にも対応できるので渋滞中には便利な機能です。
パーキングアシスト機能
駐車したいときにドライバーに変わって自動的にステアリング操作を行ってくれる機能で、iDriveの指示通りにアクセルとブレーキの操作すれば簡単に駐車できます。
操作性
ナビ画面のタッチパネルは、スマートフォンを操作するような動作で切り替え可能で、更にシフトレバー付近に設置されたコントローラーで直感的にナビを操作できます。
最新のiDriveではジェスチャーコントロール機能により、特定の手の動きを感知してカーナビの操作が可能になります。例えば、走行中に通話する時は、手を動かすだけで受話できるような設定できます。
車両情報の検知と通知
クルマのブレーキパッドの残量やタイヤのパンク、消耗部品の状態を検知して、各部品の交換時期を通知してくれる機能があります。
コネクティッドサービス
BMWが提供するコネクティッドサービスは以下のような機能があります。
純正アプリ「BMW Connected」
スマホにあらかじめ検索した目的地の情報をナビに転送したり、外出先でもリアルタイムで車載カメラにアクセスして愛車の状況を映像で確認できます。
ドアや窓の開けっぱなしでも、遠隔操作によりドアロックしたり窓を閉めることができます。
Apple CarPlay
iPhoneとカーナビを連動するアプリで、カーナビからiPhoneの音楽アプリを再生したり、ハンズフリー通話を可能にします。
SOSコール
事故やエンジントラブルなどの故障が発生したときに利用するサービスで、24時間対応してくれるコールセンターに連絡してくれます。
まとめ

国産の多機能で高性能なカーナビと比較すると、BMWの純正ナビ「iDrive」の機能は見劣りしてしまう部分はあります。しかし、国産カーナビにはない直感的な操作性により、BMWを楽しく運転するうえでの大事なインスピレーションを与えてくれる存在となっています。