2021年1月28日に掲示板で、中国の爆発事故が投稿されていました。自動車修理センター近くで大爆発が発生し、負傷者と死亡者が出る大きな事故が起きていたようです。「また爆発かよ」というコメントが多数あり、実は中国では過去にも自動車に関する工場で爆発事故を多数起きています。今回は中国の爆発事故をいくつか紹介しながら、なぜこんなにも爆発が発生しているのかについて一緒に考えてみましょう。
自動車修理屋近くで爆発事故の概要

2021年1月28日に投稿された掲示板によると、中国の大連第一汽車修理店付近で早朝に爆発が起き、3人が死亡・6人が負傷する事故が発生していました。消防士が救助に駆け付けた時には、爆発で修理屋が倒壊していたそうです。「消防士が救助のために駆け付けた時、自動車修理屋近くで別の爆発が起きるとは思っていなかった」と書かれているということは、爆発は複数起きたということなのでしょうか?その後、1人が現場で死亡・2人は病院に向かう途中で死亡し、6人は重軽傷を負いました。
過去にも中国で爆発事故が多数

ネットで検索してみると中国では過去にも自動車部品工場などで爆発事故がいくつも起きているようなのです。中には大人数が死亡するという大事故も起きています。以上だけでも大きな事故ですが、ここからは中国で起きた他の爆発事故も紹介します。
天津で自動車部品工場が爆発し1人が死亡
2021年1月14日の午後、中国・天津市の空港近くにある自動車部品工場が突然爆発し、1人が死亡・7人が負傷しました。自動車部品工場内でガス爆発が起きたようです。爆発後は2人が閉じ込められて救助されましたが、1人が死亡して7人はけがで病院に運ばれました。テレ朝 newsのサイトで爆発直後の映像を観ることができ、爆発で破片が吹き飛ぶ様子が確認できます。
別の自動車部品工場で爆発し65人が死亡
2014年8月2日、中国・江蘇省昆山市の自動車部品工場「中栄金属製品」で大爆発が発生し、65人以上が死亡しました。この工場は車用ホイールを生産しており、米国の車大手メーカー「GM」などに出荷されていました。おそらく、ホイールの研磨工程による火災が爆発の原因になってしまったようです。翌日の8月4日に報道されたニュースによると、この爆発事故で少なくても65人が死亡し、120人以上が重軽傷を負うという大事故です。
どうして爆発事故が起こるのか?

中国・江蘇省で起きた爆発事故の原因は、ホイールの研磨工程による火災が原因と考えられています。しかし、どの爆発事故も具体的な原因は明らかになっていません。記者が質問しても話すことを拒否しているようで、中国の自動車工場では何が行われているのかが不明です。ネットで検索すれば、工場が爆発している様子を確認できますが、まるで戦争のような爆発が起きているため、自動車を生産・修理する場所とは思えないです。
考えられている原因は2つほどあり、安全問題の基準を満たしていない・規定違反をしている、です。天嘉宜化工という中国の工場では、過去に何度か環境汚染や爆発事故を起こして社長は何度も摘発を受けていました。天嘉宜化工には「特殊従業員が必要な審査に合格していない」「生産装置操作規定・機械の設置に関する規定を違反していること」「発火を伴う作業管理にルールが設けられていない」など安全問題があり、それらが爆発の原因だと言われています。環境保護当局から停止命令を受けた天嘉宜化工はその後、問題が改善されたとして作業を再開しているとのことです。
まとめ
以上の他にも中国では自動車工場で爆発する事故が起きています。工場や修理屋の機械の規定に違反があった・基準を満たしていない環境で作業していたため、火災が発生して爆発したのではないかと考えられています。明らかになっている爆発の原因は分かっていませんが、違反して作業していたのはほぼ間違いないでしょう。ニュースでは爆発した場所・死傷者数ぐらいしか報道されず、なぜ爆発の原因を隠しているのかも謎です。