自動車のマフラーから排出されるガスを少なくする過給機。自動車の改造に興味がある人に決断しにくい物で、排気ガスの力を利用するターボチャージャーとエンジンの力を使うスーパーチャージャー、実用化されているプレッシャーウェーブスーパーチャジャーがあります。それぞれ長所と短所があり、エンジンを大きな動力へと引き上げ、強固にする役割を持っています。
パワーを確保しながら排気量を減らす過給機
排気ガスを抑える過給機
過給機には機械式、排気タービーン式、排気動脈式の3種類があり、機械式はスーパーチャージャーで、排気タービーン式はターボチャージャー、排気動脈式はプッレッシャーウェーブスーパーチャージャーとなります。圧縮した空気をシリンダーに送り燃料を燃やしやすくする機能はスーパーチャージャーもターボチャージャーも同じで、多くのパワーを絞り出します。
エンジンの始動と同時に過給でき、クランクシャフトの回転を駆動源にしているスーパーチャージャー。必要なタイミングで過給をダイレクトに行え、トヨタの乗用車に搭載されているG型エンジンがスーパーチャージャーの特性を活かしています。エンジンんが回り出すと同時にコンプレッサーも回り出し、アイドリングや過給不要時はコンプレッサーなどに負荷が掛からない様に継続する電磁クラッチが備えられています。

3種類に種別化されるスーパーチャージャー
スーパーチャージャーの構造はリショルム型、ルーツ型、スクロール型に種別化され、どの種類も代表的なパーツとなっています。独自の形状ローターを回転させ空気を送り込むルーツ型は、2本のシャフトが逆回転し空気供給システムとして使われています。1本のシャフトはギヤによって駆動され、1本はメインシャフトの動力で回転する仕組みになっています。
メインシャフトからの動力で2組のローターを回転させるリショルム型は、ベンツやアフターマーケットのチューニングパーツとしても用いられており、自動車のスーパーチャージャーとして搭載されたのはマツダのユーノスが初めとされています。内燃向けのリショルム型は、1対のねじれたローターが気体を圧縮し吐出するパーツで、高い全断熱効率があります。
偏心軸で回転させる構造のスクロール型は、エアコンのコンプレッサーにも使われており、圧縮された空気は中心から吐出される様になっています。固定スクロールと可動スクロールで構成されており、シャフトの回転によって仕切られた空間の容積が変わり、冷媒を吸入、圧縮する仕組みとなっています。静粛性、効率性に優れており軽自動車、小型自動車に使われるパーツです。
戦闘機のメカニズムとも言えるパーツ
効率の良い過給機
装置を保護するハウジングの中に羽根を内蔵し、タービンの回転に沿って羽根が回転する事で空気に圧力を与えます。エンジンの回転と直結して稼動するスーパーチャージャーと異なり、ターボチャージャーは排気のエネルギーで稼動します。排気流速が遅いと過給の度合いが低くなり、過給が始まるまで時間が掛かりますが、排気流速が高いと過給の効率が高くなり、動力性能を発揮します。
未塗装のパーツにも使える復活コーティング剤

紫外線などで白くなっていく自動車のパーツ。ダッシュボードの色褪せにも使え、綺麗な黒が復活します。白化や劣化、色褪せが気になる樹脂パーツ、未塗装のパーツにコーティング剤を塗り込みタオルで拭き取ると戻るパーツの色。劣化を防ぐコーティング剤で、ワイパーの周辺や内装にも施工可能です。
充分な出力を発生させる為に必要な過給機。ターボチャージャーとスーパーチャージャーの両方を装着して、エンジンの回転域によって使い分けしている人もいます。自然吸気エンジンより高いトルクを供給出来るターボチャージャーに、トルクカーブの軌道が変らずアクセルを踏んだ時に過給圧が掛かるスーパーチャージャー。好みで選ぶ人もいるパーツで、車に合った過給機が採用されています。

気になった方はディーラーの方などに相談してみましょう!