駐車場の幅が狭くて、ドアを開けたら隣の車にコツンとあててしまった、そんな経験はありませんか。すこしだから大丈夫だろう、とは思っても黙っているわけにもいかない、そんなときはどうすればいいのでしょうか。うっかりミスで隣の車にコツンとぶつけてしまった時の、対処法や切り抜け方を解説します。
駐車場で隣の車にドアをぶつけたら

駐車場でうっかり隣の車にドアをぶつけてしまったら、まずは冷静になりましょう。相手がいてもいなくてもあわててしまうものですが、パニックになってしまえば更なる問題を引き起こす可能性もあります。そうならないためにも、しっかりと周りを見て状況を把握することに努めてください。
最も大切なのは、けが人がいないかどうかを確認することです。見えなかっただけで、実はぶつかってけがをしている人がいるかもしれません。また、けが人がいないことを確認した後は、ぶつけた場所の傷の度合いも確認しておきましょう。

必ず警察に連絡

ほんの少しの傷や大したことないようなコツン、程度であっても警察に連絡することが大切です。何もせずにそのまま逃げてしまうと、当て逃げになって後々のトラブルにつながりかねません。
そうならないためにも、誠意を持って対応しましょう。ちなみに駐車場などの場合は相手がいつ戻ってくるか不明なため、ワイパーに紙をはさんでおくこともよくあります。ショッピングモールやイベント会場といった場所であれば、館内放送してもらうことができます。もし相手がすぐに見つからなくても、ひとまず警察には連絡してきてもらってください。
相手がいて、警察にもきちんと見てもらったなら、保険会社にも連絡を入れましょう。保険会社が間に入ってくれることで、大切な愛車を傷つけられた相手も冷静に話を聞いてくれる可能性があります。費用は車の状態にもよりますが、コツンとぶつけた程度であれば何十万も取られることはないでしょう。
ドアをコツンでも交通事故
ちょっとコツンとしただけ、と思っていてもそれはれっきとした交通事故であることを認識しておきましょう。わざとでなければ刑事事件まではいきませんが、もし逃げてしまえばその限りではありません。悪意あると判断されれば、器物破損などの罪に問われることもあります。
めったにそのようなことはありませんが、それでも逃げることによって懲役1年以下という罰則が科せられるケースもあります。または懲役とまでいかなくても、10万円以下の罰金になるかもしれません。
さらに免許の違反点数も引かれて、ひどい場合は免停になることもあります。警察にも被害者にも連絡せずに黙って立ち去ることは、デメリットしかありません。そのため、ちょっとコツンとしただけだからと軽く考えずに、きちんと連絡を入れて誠意を込めて謝罪するのがいいでしょう。
強風の日や狭い駐車場に注意

風の強い日などは特に注意が必要です。いきなり強風が吹いて、手で押さえていても思い切り開いてしまうこともあります。そのため風の強い日は、できるだけ隣の車と距離を取って注射するように心がけましょう。また、狭い駐車場であればなおさら、細心の注意を払う必要があります。
もし自分がぶつけられた方だったら、愛車に少しでも傷をつけて黙って立ち去ってしまった相手を許せるでしょうか。自分が被害者になった時のことを考えて、ぶつけてしまった相手にしっかり謝罪しましょう。そうすることで相手の心象もよくなり、話し合いもうまくいきます。
道路交通法では、どんな些細な事故であっても警察に連絡するようにとなっています。自分で大したこと中らと決め込んで逃げてしまうと、発覚したときに大変なことになります。加害者がわからない場合は、20年ほどは時効が成立しません。そのため、逃げるのは得策ではないということを覚えておいてください。

勝手な慢心は他人に迷惑が掛かります!