障害のある人にとって、自動車は必需品。ドライバーとしても、同乗者としても、大変便利な移動手段です。自動車での移動ができるかどうかで、行動範囲が格段に変わってきます。
障害のあるドライバーや家族は、それぞれの障害の特徴に合わせた福祉車両を使用していることでしょう。今回は、障害のあるドライバーの必需品、プラスαで揃えておくと便利なグッズを5つご紹介します。
1.障害者標識

車に掲示するステッカーの中には、身体障害のある人が乗る車に貼るためのものがあります。これは障害のあるドライバーは見たことがあるでしょう。
四葉マークのステッカーの正式名称は「身体障害者標章」といいます。車椅子ユーザーなど身体に障害がある方が使用するもので、掲示は努力義務となっています。掲示しなくても罰せられることはありませんが、掲示するのが望ましいです。
四葉マーク以外にも、車椅子マークのものもあります。車椅子マークは正しくは「国際シンボルマーク」といいます。こちらは、車椅子ユーザー限定のマークではありません。障害のある方全般が利用できる施設や建物、場所を表すマークとなっています。四葉マークの代用として自動車に貼っているケースが見受けられます。
蝶々のマークは「聴覚障害者標章」というものです。名前の通り、聴覚障害のある方専用のマークです。こちらは四葉マークとは違い、掲示が義務付けられています。聴覚障害のある人が運転する場合、補聴器や人口内耳などの補装具、ワイドミラーなどの設置、聴覚障害者標章の3点セットが必要です。
障害の種類や程度によって必要なマークは違いますが、それぞれの障害に合わせたものを掲示しておくとよいでしょう。障害のことを周囲に知らせることで、必要な配慮を受けたり、駐車場に車を駐めるときにスムーズに案内されたりします。マグネットタイプ、吸盤タイプなどがあるので、使いやすいものを選びましょう。
2.クッション
買ってみたんだけど意外といい感じ。
— 秋嵩 (@akitaka004) February 14, 2021
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自動車を長時間運転していると、腰痛や肩こりに悩まされることがあります。車椅子ユーザーなどは、車椅子本体にも身体に合わせたクッションを使っている人も多いでしょう。
クッションを使うことで、座面の高さを調整したり、腰や首への負担を軽減したりすることができます。座位保持が困難な方には、専用のものも販売されています。自分の身体に合うものを設置して、楽な姿勢で運転しましょう。快適さがグンと上がります。
3.シートフック
「100均で買える、車のシートフックがとても便利でした!手荷物や買い物袋など、ちょっとしたものを引っ掛けられるので、重宝しますよね。」
— PC上手 (@PCjozu) April 22, 2017
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スーパーやドラッグストア、コンビニなど、日用品の買い物へ行く際に大活躍するのがシートフック。買ったものを助手席や後部座席に置くことがあるでしょう。信号待ちの時にうっかり急ブレーキを踏んでしまうと、買ったものが飛び出して車内に散らばってしまいます。
車内のスペースは狭くて身体を動かしにくいので、拾い集めるのには苦労します。車の座席に座ったままだったり、車の外で車椅子に乗った状態だったりすると、拾えない場所に落ちる可能性もあります。シートの下に入り込んでしまうと一大事です。
余計な手間をかけないために、買ったものをシートフックにかけてしまいましょう。100円ショップやカー用品店、ホームセンターなどで購入することができます。
4.傘ホルダー
子育てに便利グッズを紹介です!雨の日のおでかけに!『車用傘ホルダー』 pic.twitter.com/NeHVYAzL5u
— きょん@相互フォロー (@kyonkyonkyonmt) August 10, 2018
雨の日のドライブに重宝するのが傘ホルダーです。障害者用駐車場には屋根がついているところもありますが、残念ながら全てではありません。片手に傘をさした状態で、車椅子から座席へ移乗するのは困難です。しかし、傘を閉じてから移乗すると、雨で滑りやすくなったり、身体が濡れて風邪をひいてしまったり、いいことはありません。傘ホルダーに傘をかけて、両手で移乗しましょう。
また、収納専用の傘ホルダーも多数販売されています。濡れた傘を車内に置いておくと、車内が濡れて滑りやすくなってしまいます。また、車椅子や医療機器を車に積んでいる場合には、スッキリ収納してしまいたいものです。車種や設置場所を考え、使い勝手のよいものを選びましょう。
5.アシストグリップ
車への乗り降りを補助してくれるアシストグリップ。福祉車両の改造時に取り付けている場合も多いかもしれません。
アシストグリップは、福祉車両への改造時につけることも、後付けすることも可能です。身体の状態に合わせて、場所や種類を変更することもできます。障害の状態によっては、旋回グリップの方が使いやすい方もいるでしょう。
安全に車に乗り降りするために、アシストグリップをつけておくと安心です。
さいごに

ドライブの時にあると便利なグッズを5つ紹介しましたが、いかがでしたか?
ちょっとした便利グッズですが、あるとドライブが格段に快適になります。身体への負担を軽くしたり、不便を解消したりすると、ストレスなく運転することができます。デザイン性のあるものもあるので、好みのデザインを探すのも楽しいものです。日々の生活の移動手段だけでなく、ドライブやレジャーなどでも快適なカーライフを送りましょう。