シューティングブレークとは何か、ご存じでしょうか。実はこの言葉、車用語なのですが時代によって少しずつ意味が異なります。現代では主に見た目の格好良さと実用性を兼ね備えた乗用車に使われる言葉であり、今後も需要が増えるであろう車といえます。そんな不思議な言葉、シューティングブレークについて詳しく解説していきます。
シューティングブレークの意味とは

シューティングブレークとは車用語の一つで、乗用車のボディの形状を表す言葉です。現代では、主にステーションワゴンに対して用いられる言葉です。通常のステーションワゴンとは別に考えられているのは、スポーツカーの要素が盛り込まれているうえに走行性能もあるという特徴を兼ね備えていて、起源も全く別物だからでしょう。
そもそもの言葉の意味は狩猟という意味を持つシューティングと、抑制するという意味を持つブレイクの組み合わせです。もともとイギリスの狩猟時に採用されていたスタイルが由来であるため、日本ではあまりなじみのない言葉でしょう。
ボディの形状が違う

シューティングブレイクとは、主にスポーティなボディフォルムを持つ乗用車のことです。もちろんフォルムだけでなく走行性能もスポーティーであることが求められます。具体的にフォルムのどのあたりに特徴があるのかといえば、リヤに向ってルーフが絞り込まれていくという点でしょう。
そもそものステーションワゴンアは商用車やセダンといった車が発展したものであり、シューティングブレークのステーションワゴンとは成り立ちからして違ってきます。もとになっているのはクーペであり、そこも通常のステーションワゴンとは異なります。さらに、形状が違うだけでなく内部も広く空間がとってあるのが特徴といえるでしょう。
また、中には車にシューティングブレークと正式名でつけられている車もあります。日本のメーカーでは名前に付けているところはありませんが、有名どころではメルセデスベンツなどでしょう。
メルセデンスベンツの新しいシューティングブレークは、ステーションワゴンでありながら美しい個性的なフォルムに重点を置いています。とはいえ、正式に名前に冠していないだけで日本企業もシューティングブレークを発売しています。こちらは、スポーツ走行もできるうえに普段使いでも大いに活躍してくれそうなモデルです。
実用性の高い車
スポーティーでありながら実用性が高いのが、特徴といえます。流れ落ちるような特徴的なルーフのあるボディが人気のシューティングブレークは、見た目に決して妥協しない欧米での人気が高い車です。
ただし、見た目に妥協しないといっても実用性がなくては意味がありません。見た目だけで実用性のあまりないスポーツカーはいくらでもありました。しかし、今は見た目に加えて家族でも棟でできる実用性ある車が求められています。そのため、野暮ったい見た目でありながら後部座席やトランクが広くとってある、実用性抜群のステーションワゴンに白羽の矢が立ったのでしょう。
人気の高いスポーティーな外観と実用性抜群の内装を組み合わせて、ステーションワゴンのシューティングブレークが誕生したのです。
見た目とゆとりを融合

見た目の格好良さと、内部のゆとりある区間を融合させたシューティングブレークは、夢のような車といってもいいでしょう。スポーツカーのような格好良いフォルムにあこがれていても、家族向きでないからあきらめた、という人も多いのではないでしょうか。そんなとき、シューティングブレークを見ればぜひ買いたくなるものです。
フォルムに妥協しない欧州ならではの発想で誕生した、新しい世代の車は今後日本でも増えていくのではないでしょうか。ファミリーカーだから仕方ないとあきらめることなく美しいボディの車を手に入れて、家族で楽しいドライブに出ましょう。