昔は車を持つことは、一種のステータスといえました。しかし現在はどうなのでしょうか。さまざまな車が出てきたことで、選択の幅が広がり考え方にも多様性が出てきているのではないでしょうか。一度古い考えを捨て、現代の車の在り方やトレンドを知っておきましょう。
昔は車がステータスだった

スーパーカーブーム、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。昔は、格好いい車はあこがれでもあり、持っているだけで男性は女性にモテていたものです。車を持っているということが一種のステータスであり、特に高級車や憧れの格好のいい車はそれだけで羨望の的でした。
当時のテレビドラマや映画などにも、特に人気のあった車が登場しています。人気俳優が格好いい車に乗ってさっそうと画面を駆け回る姿に、若者はあこがれたのでしょう。特にスーパーカーブームが巻き起こり、次々と若者向けのスポーツカーが発売されることで、子供たちも車にあこがれを持つようになりました。
また、スーパーカーブームの到来とともにバブル景気が押し寄せ、日本の景気が上向きになったというのも大きな要因といえます。格好がよく高級な車を持っていると、お金を持っているとみられて女性にも大いにモテたものです。そのため、当時は車を買うことが若者の目標になり、ステータスともみられていたのでしょう。
車を持っている人の印象

かつては若者をターゲットにした、いわゆる格好のいい車が次々と発売されていました。そのため若者はこぞって車を欲しがるようになり、テレビや映画でも取り上げられることによりその熱は過熱していきました。
しかし、現在では事情も変わってきています、就職氷河期を乗り越えてきた世代はバブル世代とは違ってシビアで、車をステータスとみていた時代とは違います。
実際に、都会で車を所有するとなると駐車場代や維持費が多くかかります。特に都会では交通網も発達しているため、そこまで車を必要としなくなったというのも大きいでしょう。
さらに昔はステータスとされていたスポーツカーなどのタイプは燃費が悪いものも多く、人数も乗れず荷物を載せるスペースもあまりありません。そのためファミリーには向かず、どちらかといえば「趣味にそこまでお金をかけられるなんて」と浪費家な印象まで与えてしまいかねません。
需要のある車
もちろん今でも格好のいい車を持っているとあこがれの目で見られることは、多くあります。ただし、田舎の方では軽自動車が主流のところも多くあります。軽自動車は維持費が安いためです。ファミリーであれば人数が多く乗れる車や荷物を多く載せられる車が求められます。
またエコが主流となりつつある現代では、ハイブリッドや電気自動車など馬力よりも燃費のいい車を求める人も多いでしょう。ただし、やはり交通網が発達したとはいっても遠出をするときには車があると便利なのは間違いがなく、野暮ったい車よりは洗練された格好いい車が求められることは変わってはいません。大切なのは自分に見合った車を選ぶことではないでしょうか。
ビンテージカーも人気

若者の車離れとは言いつつ、実際に車を所有する人数が激減しているというわけではありません。また、格好いい車に乗りたいというのは、どの世代にも共通してある思いではないでしょうか。ただし、昔ほど車が一番、という考えではないことも確かです。とはいえ格好良いビンテージカーの人気も、特別衰えるということもありません。身の丈に合わないスポーツカーや高級車を無理をして買うことがないということでしょう。
現在の車には格好いいことに加えて、エコであることと実用性が求められています。車があることで行動範囲も広がり、人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。自分に合った車を見つけて、ぜひ楽しいカーライフを送ってください。