楽しいドライブ中に、ふと点灯したランプをみると発電機の異常をしめす警告灯だった場合、緊急性が高いのか?車を停止して良いのか?というように焦ってしまいます。
バッテリーランプ(充電警告灯)が点灯しても焦らず対応するために、バッテリーの役割から、バッテリーランプが点灯する原因と対処について紹介します。
車のバッテリーとは?

自動車用バッテリーは車を走行時に電気を貯めておく装置です。このバッテリーで貯めた電力はエンジンを作動させるほか、ヘッドランプなどのランプ類、エアコン、カーナビゲーション等の電子機器にも使用されています。

オルタネーター(発電機)とは?

バッテリーに電力を供給する装置がオルタネーターで、エンジンの回転によって発電し、車の走行に必要な電力を供給していると同時にバッテリーを充電しています。古い車でいうダイナモと同じく発電する装置ですが、オルタネーターはアイドリング時の低回転でも、ダイナモより発電量が多いのが特長です。
バッテリーランプが点灯する原因と対処

バッテリーランプが点灯した場合の、警告する意味についてオルタネーター、バッテリー、ファンベルトに発生している推測可能な不具合と、対処の仕方について紹介します。
オルタネーターの故障
オルタネーターはたくさんのコイルを搭載していて、それらが回転することによって発電されます。そのコイルが経年劣化によって断線するなど不具合を起こすとバッテリーが充電できなくなります。
オルタネーターが故障していたら、いまバッテリーに蓄電されている電力のみで車を走行することになります。直ちにディーラーやカーショップに相談しましょう。高速道路上や山の中など付近にショップが無かったら、場合によって安全でレッカー車が作業できる場所まで運転して救援を求めた方が無難かもしれません。
オルタネーターの交換費用は車種によりますが5~10万円ほどになります。また、中古品を再生したリビルド品を扱っている部品販売店やネットショップから買って、専門店で取り付けてもらうと3~5割ほどの値段に抑えられます。
バッテリーの寿命
バッテリーの寿命は2~5年といわれていて、最後にはバッテリー液や電極の劣化によって電気が貯められなくなります。バッテリーの寿命が近づくと、エンジン始動時にセルモーターの音が鈍く変化したり、ライトが暗くなったりなどの兆候が表れます。
バッテリーランプが点灯したら、直ちにディーラーやガソリンスタンド、カーショップに立ち寄り、点検してもらうほうが良いでしょう。電圧計で測定した結果、12Vを下回っているようなら新品に取り換えることになるでしょう。
ファンベルトの劣化
エンジンの回転をオルタネーターなどに伝える役目のファンベルトも、長い年月使用することで劣化し、破断してしまうことがあります。ボンネットを開けて確認することができるので、ファンベルトが切れた場合は救援を呼びましょう。
バッテリーの寿命を延ばすには

バッテリーの寿命を延長させるために、日ごろから取り入れたい延命対策について紹介します。
- バッテリー点検を含む自動車の点検を頻繁に行う
- 消費する電力が高いエアコンや電子部品の使用を控える
- 電圧計を取り付けて、バッテリーに負担をかけない運転管理を実施
- ライトを点灯する夜間の走行を避ける
- 長期にわたり車を使用しない場合は、定期的にエンジンをまわす
- 2か月以上、車を使用しない場合は自然放電しないようにマイナス(‐)端子を外しておく
現在はバッテリーの性能が向上し、メンテナンスフリーのバッテリーの場合なら電解質の液が減って補充液や精製水をバッテリーに補充する頻度を減らすことができるようになり、普段はバッテリーを気にせずに運転することができます。
しかし、バッテリーを延命する運転管理を通して、地球環境へ配慮したECOドライブを意識してみてはいかがでしょうか。
