高速道路や山道を走行中に、ダッシュボードをみると車の警告灯が点灯したら、どうすれば良いか焦ってしまいます。停車してJAFなどのロードサービスに救援を頼むのか、次のサービスエリアまで自走するか判断が難しいです。
警告灯が点灯する前に不具合の予兆をみつける、簡単な診断方法を紹介します。
車の簡単な診断方法

車の診断について専門家ではなくても、ある程度自分で簡単に診断できる方法があります。各機器、パーツについての診断の方法は以下の通りです。

エンジンルーム5項目

- ブレーキ液の量:ブレーキ液のタンクを見て、液量が上限と下限ラインの間にあるか確認します。下限ラインを下回っていたら販売店などに相談しましょう。
- 冷却水の量:冷却水のタンクを見て、液量が上限と下限ラインの間にあるか確認します。液量が下限ライン付近か下回っていたら冷却水を補充しましょう。
- エンジンオイルの量:エンジンのオイル・レベルゲージを抜き取り、付着しているオイルを拭取ってから、レベルゲージをいっぱいに差し込み、再度抜き取ってオイルの量を確認します。ゲージ先端の2本のラインか、目印の中間にオイルがあればOKです。下限ラインよりも下回っていたらオイルを補充します。またオイルの汚れが酷いようならオイル交換しましょう。
- バッテリー液の量:バッテリー液が上限と下限の間にあるか、車をゆすって確認します。液量が少ないようなら補充液か精製水を追加しましょう。
- ウインドウ・ウォッシャー液の量:ウインドウ・ウォッシャー液の量が下限のラインより上回っているか確認します。下回っているのなら補充しましょう。
車の周り4項目

- ランプ類の点灯・点滅:ヘッドライト、スモールランプ、ブレーキランプ、テールランプ、ウインカーのランプが点灯するか、汚れているか、損傷がないか確認しましょう。点灯、点滅しないランプはすぐに交換しましょう。
- タイヤの亀裂・損傷の有無:タイヤの亀裂、損傷や遺物の付着がないか目視で確認しましょう。
- タイヤの空気圧:タイヤと地面の設置部を見て、たわみ具合を確認します。また、ガソリンスタンドなどで無料点検してもらいましょう。
- タイヤの溝の深さ:タイヤ接地面のスリップ・サインを目印に確認します。スリップ・サインは溝の深さが1.6mm以下になると出現します。サインが出たら交換しましょう。
運転席6項目

- エンジンのかかり具合・異音:エンジンがスムーズに回転しているか、異音がないかを耳で聞いて確認します。
- ウインドウ・ウォッシャー液の噴射状態:ウインドウ・ウォッシャー液がワイパーの作動範囲内に噴射されているか確認します。
- ワイパーの拭取り能力:ワイパーの動作を確認します。また、ウインドウ・ウォッシャー液が正常に拭取れているかを確認します。
- ブレーキの踏み残りしろと効き具合:ブレーキペダルを強く踏み込んで床との間が正常か確認します。踏みごたえがいつもと違うかも注意しましょう。
- 駐車ブレーキの引きしろ:駐車ブレーキをいっぱいに引いた(踏んだ)ときに、引きしろが多すぎたり少なすぎたりしないか確認します。
- エンジンの低速・加速状態:エンジンを始動させてアイドリング時の回転と、アクセルを徐々に踏んで回転がスムーズに上がるか確認します。
自分で点検することが大事

道路運送車両法で明記されている法定点検(12か月と24ヵ月点検)はプロの専門家に点検してもらうので最も大事です。しかし、自分でも定期的に点検を継続することで「なにかいつもと違うかも」と気づき、警告灯が点灯する前に発生している不具合の予兆を発見することができます。少なくとも遠出する前は必ず自己点検するように心がけましょう。

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