車、タイヤ、ホイールをつなぐ重要な役割を果たしているのがホイールナットです。部品としては小さいですが、かなりの力がかかっている部分です。ホイールナットには色々な種類があるので、見てみると面白いです。
ホイールに適応していないナットを使用すると、走行中に不具合が生じ、事故につながるリスクがあります。そこで、ホイールナット選びのコツ、便利な基礎知識をご紹介します。
ホイールナットにはどのようなものがある?
ホイールとホイールナットの相性は重要で、合うものを選ぶことが大切です。ホイールから外れないというのが大前提となります。
ホイールナットを選ぶ前には、どのようなホイールが元々使われているかを見ておくことが大切です。

袋ナット
袋ナットは文字通り、内側が袋状になっています。その中でもホイール側が細くなっているのが、袋テーパーナットです。袋テーパーナットの使用頻度は高いので、見たことのある人も多いです。
60度の角度のものが多く使われています。ナットによって適した角度が異なります。角度の確認は漏れやすいので注意が必要です。
貫通ナット
貫通ナットは袋テーパーナットの両端が開いているナットです。締め付けると貫通するので、しっかりと締め付けられます。ボルトが見えてしまうので、見た目を気にする方には不向きです。キャップがついていると安心です。
平座ナット
平座ナットはホイールと平面で合わさる形になります。ナットがぶれにくいため、使いやすいです。
球面ナット
球面ナットは、先端が丸みを帯びているのが特徴です。緩みにくいので、しっかり固定することができます。テーパーナットに見た目がそっくりなので、購入する際注意が必要です。
ロックナット
ホイールは盗難被害にあうリスクがあります。ホイールの盗難を防ぐことができるのが、ロックナットです。ナットを外すには専用のアダプターが必要なので、誰でもは外すことができません。防犯対策になります。
ホイールナットの選び方
ホイールナットを選ぶ際は、ホイールの形に合うかどうかが重要です。球面ナット、テーパーナットなどを使い分けます。合っていない形状のナットを使用すると、ナットが外れてしまうので注意が必要です。このように様々なポイントがありますので、ご紹介します。
ホイールナットの規格を確認する
ホイールナットの規格は、ネジ山のピッチ、ネジ穴の直径、形状、二面径で決まります。
ネジ山のピッチは馴染みのない言葉ですが、ボルトとかみ合わせる突起の間隔のことです。ネジ穴の直径はボルトの断面の直径と合わせます。
ホイールがどの規格に合うかを購入前にチェックしておく必要があります。
適したサイズのホイールナットを選択する
ホイールナットは必要以上に長いものもありますが、車両幅をホイールナットがはみ出しているものは危険です。また、建造物や歩行者を傷つけるリスクがあります。
車検でもホイールナットの長さは確認されることとなります。
走行環境や用途、予算を確認する
見た目にこだわるのであれば、デザイン性が重要ですし、費用面にこだわるのであれば、安い素材のホイールナットを選ぶ必要があります。走行環境や用途、予算により、ホイールナットを選択するのはありです。
ホイールナットがきちんと取り付けられているかチェック
適したホイールナットを選択したつもりでも、ホイールナットが合っていない可能性があります。交換したてのときは特に、ホイールナットが問題なくついているか確認するのがおすすめです。
目安としては、ホイールナット取り換えて100キロメートル走行した後が無難です。ホイールナットの不具合は大事故につながるため注意が必要です。
ホイールナットを上手に選ぼう!
ホイールナットを選ぶ際は、様々な注意点があります。安全に走行できるよう、ホイールナットを上手に選びましょう。
