バッテリーの液漏れは、どのような原因で発生するのでしょうか?
液漏れが発生すると整備にもお金がかかるので、なるべく発生させたくないものです。こちらでは液漏れをパターン別に紹介します。
また車の液漏れはバッテリー液だけではありません。バッテリー液の判断方法についてもご紹介します。
車の液漏れ|それ本当にバッテリー液ですか?

車からの液漏れはバッテリー液に限られたものではなく、種類は極めて豊富です。こちらではバッテリー液の判断材料を3つお教えします。
液体の色
バッテリー液は通常無色透明です。使用すると濁って色がついてきますが、透明の液体が漏れている場合はバッテリー液を疑いましょう。
ちなみに緑色や赤色の液漏れの場合はリザーバータンクからの液漏れの可能性があり、茶色の場合はエンジンオイルであることが多いです。
バッテリー液と同じくエアコンの水も基本的に無色透明です。エアコンの水であれば、特に故障ではありません。
液漏れしている場所
バッテリーの近くに付着している液体であれば、バッテリー液である可能性が高いです。一方でエンジンルーム周辺であればミッションオイルやエンジンオイルの可能性が高く、燃料タンクの近くであればガソリンの可能性が出てきます。ガソリンは、火災を招く可能性が高いため早急に対処しなければなりません。
後輪周辺の液漏れはリアデフからのオイル漏れであることが多く、シフトレバー周辺であればフルードからの漏れやギアオイルの可能性が高いです。
臭い
鼻をつくような酢酸系の刺激臭がある場合は、バッテリーに問題がある可能性が高いです。オルタネーターの故障による過充電によって発生する臭いであることが多いため、バッテリーだけではなくオルタネーターの整備も必要です。
一方で何も臭いがしない液体である場合は、単なる水である可能性もあります。エアコンから出てくる水と考えられるため、とりあえずは拭いて様子を見ましょう。心配な方は自動車整備工場に持ち込み確認してもらうのがおすすめです。

車のバッテリー液漏れの4つのパターン

バッテリーが液漏れする4つのパターンを紹介します。一つずつ確認し、液漏れが発生しないように対処しましょう。
過充電
オルタネーターの不具合でバッテリーを過充電すると、バッテリー液が上昇します。液が上昇すると当然フタを押し上げることになり、結果として液漏れが発生します。
オルタネーターの不具合に関しては、確認方法がいくつかあります。
- 走行中の異音
- エンジンの回転数が不安定
- バッテリーランプがなかなか消えない
- 電気系統の装備に不具合がある
以上のうち、一つでも当てはまる場合は、オルタネーターに何らかの問題が発生している可能性があります。判断しにくい部分なので、整備工場で確認してもらいましょう。
取り付け不備
自分でバッテリーの交換を行いましたか?取り付け時に金具の締め付けが強すぎたり、弱すぎたりするとバッテリーに不具合が出て液漏れが発生する可能性が高まります。
- 取付金具を締めすぎる・・・バッテリー容器に負荷がかかり割れることも
- 取付金具が緩すぎる・・・他の機材ぶつかるなどバッテリーが衝撃を受けやすくなり容器が割れることも
金具の締め付けに関しては、素人には判断が難しく微妙なところでもあります。走行中に金具が緩むこともあるので、定期的に整備点検しましょう。
バッテリー液の入れすぎ
バッテリー液が減るなどした場合は、自分で補充する方も少なくありません。たしかに一つの整備方法ではありますがバッテリー液には適切な容量があるため、その容量を超えてしまうと液漏れの確率も当然上がります。
バッテリー液を補充する場合は、確認をしながら行ってください。
バッテリーの横倒し
不要になったバッテリーをトランクルームに入れていませんか?走行中に横倒しになり、気づかずにそのままにすると液漏れがひどくなり車を腐食させる原因になります。
不要になったバッテリーはすぐに処分しましょう。
