走行中にバッテリーが上がってしまった、あるいは車検でバッテリーの交換を勧められた……。毎日のドライブを安心・安全に楽しむため、定期的に行う必要があるバッテリーの交換。
せっかくだから、より自分の愛車に合ったバッテリーを選びたいもの。この記事ではそんなあなたのために、車のバッテリーの種類とその特徴をまとめました。知っておくと、少しバッテリー選びが楽しくなるかもしれません。
バッテリー選びの第一歩!愛車のバッテリーのラベルを見てみよう

バッテリーの種類について知る前に、一度あなたの愛車のバッテリーに貼られたラベルをチェックしてみましょう。ここにはバッテリーの性能ランク・サイズ・端子の位置が記されています。当然、車種ごとに合ったバッテリーを積んであげる必要があります。
バッテリーのラベル表記には大きく分けて2種類ある
バッテリーのラベル表記には、大きく分けて2種類があります。まず1つめは「数字・アルファベット・数字+LorR」という表記。そしてもう1つが「アルファベットー数字(R)」という表記です。
1つめの表記は「一般車用バッテリー」の表記で、最初の数字が性能ランク、そして次のアルファベットと数字がサイズ、最後のLもしくはRが、端子が左右どちらに位置しているかを表しています。
そして2つめは「アイドリングストップ車用バッテリー」の表記です。最初のアルファベットがサイズ、その後の数字が性能ランクを示しています。端子の位置はR(右側)の場合は表記がありますが、L(左側)の場合には表記がありません。
バッテリー交換の際にはこの表記をもとに新しいバッテリーを購入することになりますし、表記の方法によって自身のバッテリーが一般車用のものか、アイドリング車用のものかを判断することができます。
アイドリングストップ車用バッテリーとは?
では、先ほどから話に上がっている「アイドリングストップ車用バッテリー」とは何なのでしょう?
近年では環境への配慮から、停止時にエンジンをストップさせる「アイドリングストップ」が推奨されています。そして今ではアイドリングストップを前提とした車、「アイドリングストップ車」が普及してきています。
しかし、エンジンの停止・再始動を繰り返し行うアイドリングストップ車では、バッテリーにかかる負担が非常に大きいというデメリットがあります。そのため、アイドリングストップ車ではより強靭なバッテリーが必要となりました。それが「アイドリングストップ車用バッテリー」です。
バッテリーの性能上昇により、一時期は5年以上もつことも珍しくなくなっていましたが、アイドリングストップが推奨される現在では保証期間が2年~3年ほどに短くなっています。

開栓型バッテリーとは?

一般車用・アイドリングストップ車用以外にも、バッテリーはその気密性によって種類が分かれています。その中で最も一般的なバッテリーが「開栓型」と呼ばれるものです。
蓋を開けてバッテリー液を補充することが出来るバッテリーはこのタイプになります。次第にバッテリー液が減少し、バッテリー液があまりに少ない状況で走行を続けると、火災などの事故の原因となる可能性があります。
ただ現在では性能の向上からバッテリー液の減少が抑えられており、バッテリーの購入から寿命が訪れるまで、一度もバッテリー液を補充せずに済む場合も少なくありません。
密閉型バッテリーとは?

密閉型バッテリーは開栓型よりも気密性が増し、バッテリー液の減少をさらに抑えたものです。バッテリー液の点検・補充の必要がないことから、「メンテナンスフリー型バッテリー」という名前で呼ばれる場合も多くあります。
近年はこちらのバッテリーが人気を集めており、特にハイブリッド車や電気自動車のバッテリーとして多く搭載されています。
バッテリーを知ってより楽しいドライブを!

いかがでしたか?バッテリーは車において非常に重要なパーツであり、また定期的に交換が必要な部分でもあります。ぜひ愛車のバッテリーの特性を知り、適切な交換に役立ててください。
