楽しい旅行中、駐車していた車のエンジンがかからない、ひょっとしてヘッドライトがついたままだった!?そんな理由でバッテリーがあがることが多く、JAFロードサービスで最も救援要請が多かったのは「バッテリーあがり」です。
バッテリーがあがる原因、あがったときの充電器の使用方法を解説します。
なぜバッテリーがあがってしまうの?

自動車の走行時にエンジンの回転によってオルタネーターが発電した電気をバッテリーに貯めています。しかし、ライトのつけっ放し等によって電力が消費されたり、長期間にわたって車を使用していないと自然放電により充電されていたバッテリーの電力が低下し、いわゆる「バッテリーあがり」になります。
あがったバッテリーを回復させるために、車用バッテリー充電器やジャンプスターター、ブースターケーブルを使うか、JAFに救援連絡をする必要があります。

車用バッテリー充電器

カー用品店やネットショップで購入が可能で、普通自動車では12V、トラックなどの大型車両では24Vに対応したものを選びましょう。必要以上に充電して、過充電にならないようタイマー付きの充電器があります。また、コンセントが近くにないと使用できません。
車用バッテリー充電器の使い方
①バッテリーを取り外す
②赤ケーブルのクリップで、バッテリーのプラス(+)端子をはさむ
③黒ケーブルのクリップで、バッテリーのマイナス(-)端子をはさむ
④電源を入れ、バッテリー容量に合わせた設定を行い、充電する
⑤充電が完了したらクリップを外す
ジャンプスターター

車用バッテリー充電器は近くにコンセントが不可欠ですが、ジャンプスターターは充電させておけばコンセントいらずで、エンジンをまわすだけの電力をバッテリーに送電します。
ジャンプスターターには、1度の充電で10数回使用できるだけの大容量でパワフルなものがあり、また、スマホなどを充電できるモバイルバッテリーとしても利用できるタイプが人気です。
ジャンプスターターの使い方
①赤ケーブルのクリップで、バッテリーのプラス(+)端子をはさむ
②黒ケーブルのクリップで、バッテリーのマイナス(-)端子をはさむ
③エンジンを始動させエンジンがかかったら黒ケーブル→赤ケーブルの順でケーブルを外す
④30分から1時間ほど車を運転してバッテリーを充電させる
⑤整備工場やGSに向かいバッテリー点検してもらう
ブースターケーブル

ブースターケーブルは、救援する自動車によってエンジンを作動させるケーブルです。ジャンプスターターと同じく、エンジン始動後に運転することでバッテリーを充電させます。
ブースターケーブルを使う
ブースターケーブルとは、故障車両(バッテリーあがってしまった車)と、救援車両のバッテリーをつなぐ充電方法です。
①救援車両を故障車両に近づける
②故障車両のバッテリーのプラス端子に赤ケーブル接続
③救援車両のバッテリーのプラス端子に赤ケーブル接続
④救援車両のバッテリーのマイナス端子に黒ケーブル接続
⑤故障車両のエンジンブロック(エンジンの金属部のどこでも)黒ケーブル接続
⑥救援車両のエンジンを回して5分ほど待機
⑦故障車両のエンジンを回し、車を30分から1時間ほど走らせてバッテリー充電
⑧整備工場やGSに向かいバッテリー点検してもらう
車のバッテリーを切らさないために

バッテリーがあがりは予期せぬタイミングに起こるので、常にバッテリー充電器やジャンプスターターを用意しておくとよいでしょう。
しかし、JAFを呼ぶにしても、バッテリー充電器を用意していても時間や手間がかかってしまいます。電圧計を取り付けることで、普段の運転からバッテリーの電圧に注意を払い、バッテリー負荷を減らしECO運転を心がけるのも大事でしょう。USBポートに差すだけの配線不要の電圧計が市販されているので、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
