車のバッテリーの寿命はおよそ2年から3年が一般的と言われますが、どのように車に乗るかによってバッテリーの寿命を縮めてしまう恐れもあります。この記事では、エアコンを使うことはバッテリーの寿命に影響するのかについて解説しています。エンジン停止時の注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
エアコンの過度な使用はバッテリー寿命を早める

エアコンはバッテリーの消費電力が多いため、夏の暑い時期にエアコンをフル稼働させるとバッテリーが上がりやすくなります。ただし、エアコンを頻繁に使ったとしても車の走行時間が長ければバッテリーが充電されるためバッテリー寿命を縮めることはほぼありません。
しかし、エアコンを頻繁に使うことに加えて短時間しか車を使用しない場合は注意が必要です。バッテリーの特徴として車が走っている間のみ充電をしますが、ほんの数十分車を走らせたところでバッテリーに十分な電力は蓄えられません。このようにバッテリーに電力が不足している状態でエアコンを過度に使ってしまうとバッテリーの寿命を縮めてしまいます。

バッテリー寿命に影響しないエアコンの使い方

エアコンの使い過ぎによってバッテリーの寿命を縮めないためには、エアコンの使用方法を見直すことが効果的です。もちろんエアコンをすべて停止していればバッテリー寿命には影響しませんが、暑い夏の日にエアコンを使わないことは健康状態にも影響を与えてしまいます。そのため、エアコンの使用を控えるのではなく調整しながらエアコンを使用することをおすすめします。
バッテリー寿命に影響を与えないためには、まずは車内をしっかりと冷やして温度を下げることが重要です。エアコンの設定温度を下げ、風量を最大にして車内の温度を下げたら、風量を下げる、設定気温を挙げるなどしてエアコンの調整をしましょう。エアコンをフル稼働させることで消費電量は多くなりますが、その後調整することでエアコンの過度な使い過ぎを防ぐことができます。
エンジン停止時に気を付けたいこと

続いては、車のエンジンが停止している間に気を付けたいことを解説します。エンジン停止中はバッテリーの消費は関係ないと思われがちですが、エンジンを掛けていない間にバッテリーが上がってしまいエンジンが掛からなくなることは珍しくありません。バッテリーの寿命を縮めないために、エンジン停止時には以下のことを注意しましょう。
ライト類の消し忘れに注意
バッテリー上がりの原因としてまず思い浮かべるのが、ライト類の消し忘れです。車から降りる際に車内のライトやヘッドライトを消し忘れてしまい、そのまま長時間放置して車のバッテリーが上がった苦い経験がある人も多いでしょう。
車内のライトやヘッドライトは夜間であれば消し忘れに気づきやすいのですが、夕暮れ時などはうっかり消し忘れてしまうことも多いため車から降りる際の確認をしっかりと行いましょう。
サンシェードを使用しよう
夏の気温が高い日は、直射日光が当たることで車内の温度が上がりにくくするためにサンシェードを使うのがおすすめです。夏の直射日光が強い日にフロントガラスにサンシェードを設置したのと設置しないのでは、ダッシュボードの温度に20度以上もの差が出ることもあります。それと同じく車の中の温度にも大きな差が出ます。
車内温度が少しでも低ければその分エアコンも効きやすくなります。エアコンをフル稼働させる時間が短ければバッテリー寿命に与える影響も少なくなるため、バッテリーの寿命を縮めないためにも夏場はサンシェードが欠かせません。
車を使用しなければバッテリーも消費しない?

車を使用しなければバッテリーの電力も消費しないため、バッテリーが長持ちすると認識している人もいるかと思いますが、これは間違いです。車はエンジンを掛けていなくても盗難防止のイモビライザーやナビのメモリ機能によってバッテリーを消費し続けています。
また、車を長時間走行させていないとバッテリーは充電されないまま放電されっぱなしの状態になってしまうため、バッテリーが長持ちするどころか寿命を縮めてしまう原因になります。このようなことから、車のバッテリー寿命を延ばすためには、長時間の走行が必要不可決です。
