車のダッシュボードにぬいぐるみを飾っている人も多いのではないでしょうか。車にぬいぐるみを積むのは違反なのではないかという話があります。そこで、法律に基づいた明確な基準などをもとに、車にぬいぐるみを積むのは違反かどうか、ご紹介します。
ダッシュボードにぬいぐるみを置くのは違反?

車を持っている人の中には、ダッシュボードにぬいぐるみやフィギュアを飾っている人も多いでしょう。また、最近はスマートフォンスタンドを置いたり、滑り止めマットを敷いた上にスマートフォンを乗せている人も多いでしょう。車のダッシュボードに物を置くと、ドライバーの視界の妨げになります。また、万が一事故が起きた場合、ダッシュボードの上のものが飛んで、さらに怪我を招いてしまう恐れがあります。

明確な基準

車を運転するドライバーの視界に関して、ドライバーとフロントガラスの間に視界を遮るものを置いてはいけないと法律で定められています。道路交通法第55条2項に「乗車又は積載の方法」について明確な基準が記されています。ドライバーの視界を妨げたり、ハンドルその操作を妨げたりするもの、またバックミラーを見るときに視界を遮るものは、車に乗せてはいけないと明記してあります。基準を満していない場合、車検が通らなかったり、警察に呼び止められれば指摘されてしまうこともあります。このような理由から、ダッシュボードにぬいぐるみを置く際には、ドライバーの視界の妨げになっていないか注意する必要があります。
ダッシュボードにぬいぐるみを置くと危険な理由

①エアバックに支障が出る
ダッシュボードにぬいぐるみを置くことは、ドライバーの視界を遮るだけではなく、エアバックにも支障が出る可能性があります。衝突時にドライバーや助手席の人の命を守るエアバックは、ダッシュボードにも内蔵されています。
ダッシュボードに大きなぬいぐるみを置いておくと、エアバックが正常に作動しない可能性もあります。ダッシュボードに置いているぬいぐるみが、エアバックの妨げになっていないか確認しておくことが大切です。
②その他の危険
ダッシュボードのぬいぐるみが固定されていない場合、急ブレーキを踏んだときに、ぬいぐるみが足元に落ちてくる可能性があります。ぬいぐるみがアクセルやブレーキのペダル下に落ちてしまうと、アクセルやブレーキの操作ができなくなり、事故につながります。
また、走行中にぬいぐるみが動いたり、ぬいぐるみが落ちる瞬間にとっさに手で拾おうとしてしまうかもしれません。そういった行為は運転の妨げになり、大きな事故になる可能性もあります。
ぬいぐるみを固定する方法

ぬいぐるみを置く際には、ぬいぐるみがダッシュボードから落ちないようにするために、固定して置くことをおすすめします。粘着タイプのマジックテープを使えば簡単にぬいぐるみを固定することができます。マジックテープはなるべく大きめのものを選ぶといいでしょう。
1枚をダッシュボードに、もう1枚をぬいぐるみに貼り付けます。互いのマジックテープを合わせれば、ぬいぐるみがダッシュボードにしっかりと固定されます。粘着タイプのマジックテープがない場合は、マジックテープの裏側に、強力な両面テープを貼りましょう。粘着タイプのマジックテープと同じように固定できます。両面テープは剥がしやすいタイプを選ぶと、貼り換えなどする際に、きれいに剥がせます。
車にぬいぐるみを積むのは違反?明確な基準などを紹介!まとめ

車のダッシュボードにぬいぐるみを置く際は注意が必要です。ドライバーの視界を妨げず、エアバックの作動に影響しないことを確認しましょう。また、ぬいぐるみを置く場合には、しっかりと固定しておくことも大切です。車にぬいぐるみを積もうと考えている人は、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
