警察官の乗るパトカーには、赤いランプがついています。また、緊急時にはサイレンが鳴ります。あのサイレンは、一般人でも鳴らしてみることはできるのでしょうか。それともサイレンを鳴らすためには資格などが必要なのでしょうか。今回は、パトカーについているサイレンについてご紹介します。
パトカーのサイレンはいつ鳴らすのか

そもそも、パトカーについているサイレンはいつ鳴らすのでしょうか。音を鳴らさずにランプが回るだけのパトカーや、音も光もないパトカーなども街中ではよく見かけます。パトカーのサイレンは鳴らすときが決まっているのでしょうか。
パトカーがサイレンを鳴らすときは、緊急の時のみです。よほどでない限り、鳴らすことはありません。サイレンを鳴らすということは、間違いなく緊急事態が発生しているということです。そのため、救急車の時と同じく道を開けなくてはなりません。
しかし、パトランプ点灯のみでサイレンがないときは、特に道を譲る必要はありません。スピード違反や犯罪防止のために、パトランプのみ点灯させて巡回するパトカーもあります。ただし、緊急の事件の時にも犯人を刺激しないようにという配慮からサイレンを鳴らさないこともあるでしょう。必ずしも緊急事態だからといって、サイレンを鳴らすわけではありません。

パトカーのサイレンは1種類じゃない

パトカーのサイレンは、1種類のみではありません。うねりの周期が短いものと長いものがあり、緊急性がより高い場合には、周期の短いものがよく使用されます。また自動のものばかりでなく、手動のサイレンもあります。ボタンを押している間だけ、音が鳴る仕組みです。あまり知られてはいませんが、携帯用のランプもあり覆面パトカーなどには緊急時につけられるようにのせられています。
パトカーのサイレンを鳴らすのに資格などは必要ありませんが、警察官であってもむやみにサイレンを鳴らすことは禁じられています。よほどの緊急時でない限り、警察官自身もサイレンを鳴らすことはできません。もちろん一般人が鳴らすのは法律違反になる場合もあるため、気を付けてください。サイレンだけでなく、赤色のランプも許可なく設置して公道で使用するのは法律違反です。
サイレンを鳴らせる体験はない
1日警察業務体験や1日署長、ポリスミュージアムなど警察官の仕事を体験できる施設やイベントが多々あります。しかし、実際にパトカーに乗ってサイレンを鳴らせるかといえば、そのような体験はありません。
ポリスミュージアムでは、展示コーナーでパトカーや白バイの乗車体験ができますが、サイレンまでは鳴らすことはできません。警察の仕事や交番の仕事を体験することはできても、実際にパトカーに乗って公道を走る体験はよほどでない限りできません。
ポリスミュージアムではさまざまなイベントも開催されるため、もしかしたらサイレンを鳴らせるイベントも出てくるかもしれません。また、地域によっては学校の授業の一環でパトカー乗車体験や、お仕事体験ができます。大人になると難しくても子供にはさまざまな体験をさせたいという学校と自治体、警察署の協力のもと、サイレンを鳴らすという珍しい体験ができるかもしれません。
緊急車両サイレンは特別

パトカーのサイレンは救急車や消防車のサイレンと同じく、特別なものです。サイレンが鳴っていたら、一般の車は道を譲らなければなりません。それほどに緊急性のあると判断されるときにしか使用できないのです。そのため、現職の警察官でさえなかなか鳴らせるものではありません。
パトカーのサイレンや赤いランプを自分の車につけてみれば、好きな時に鳴らせるのではないかと思うかもしれません。しかし、そういった行為は法律違反になる場合があります。パトカーのサイレンも赤いランプも、一般の車につけて走行することはできないのです。せっかくなので、パトカーの乗車体験やサイレンを鳴らせるようなイベントがあると子供も大人も楽しめるかもしれません。
