若者の車離れは深刻で2019年の自動車保有率は57.5%と、15年ほどで10ポイント低下しています。原因のひとつとして「維持する費用が高い」という意見があります。そこでランニングコストが低いおすすめの自動車を3つ紹介します。
維持費の比較

維持費といっても車種で税金や燃費が違ってきます。まずは普通車と軽自動車を分かりやすく比較していきます。
燃費
毎日の通勤・通学に使用しているのであれば最も差がでるのは燃費だと思われがちですが、「軽自動車の方が燃費が良い」は一昔のイメージで、現在は燃費の良い普通自動車やコンパクトカーが開発されています。実燃費を比較すると、さほど変わらないのが実情でしょう。
保険料
自賠責保険料は軽自動車13,600円で普通自動車15,110円と、その差は1,510円です。任意保険では、ある保険会社の料金設定では7,000円ほど普通自動車が高く設定されているので、保険料は合わせて8,500円ほど普通自動車が高いと試算できます。
税金・車検
年間の自動車税は、軽自動車7,200円と普通自動車39,500円で、その差は32,300円です。維持費にはかかりませんが、購入するときにかかる重量税は軽自動車3,800円と普通自動車30,000円です。車検費用は軽自動車で30,000~50,000円、普通自動車で40,000~50,000円とすると、2年に1回計上されるので年間の差は整備費も入れると10,000~20,000円ほどと想定できます。
タイヤ代
寒冷地に住んでいる場合、スタッドレスタイヤを購入する費用は、車種で大きく異なります。タイヤのサイズによって違いますが、1本あたり1万円ほど普通自動車のタイヤが高いとすると4万円、3年で交換するとすると1年で約1万円は変わってきます。
年間の維持費は以上の項目から考えると、軽自動車と普通自動車のランニングコストの差は5~10万円ほどの差と試算できます。
維持費の安いおすすめ自動車

ランニングコストの差では軽自動車が選択しやすいです。また、軽自動車は売却する際に値段が下がらないメリットがあります。売却額を考えると新車を購入したい場合は軽自動車、中古車で検討するなら普通自動車がおすすめです。
女性におすすめ「スズキ アルトラパン」
昨今の軽自動車は法律改正によりサイズが大きくなっているのですが、女性には可愛らしいサイズの軽自動車がおすすめです。特にアルトラパンは、外装が丸みを帯びていて、ヘッドライトも丸型で可愛らしいデザインです。値段も、ワゴンタイプの軽自動車より手ごろな価格となっています。燃費もカタログ値で33.2~35.6km/Lとなかなかのエコ仕様です。
男性におすすめ「スズキ ジムニー」
男性として軽自動車を選びにくいという時代は変わってきていますが、それでもまだ選択しにくい方におすすめなのがジムニーです。軽自動車のオフロード4輪駆動として発売以来、確固たる地位を築いています。パワーがある分、燃費はそれほど良くありませんが、カタログ値で16.2km/Lと以前のものと比べてかなり向上しています。
中古車でおすすめ「ホンダ フィット」
営業車などで採用されるなど多くのユーザーに愛されるフィット。カタログ値で24.0km/Lとその燃費の良さは長年の実績により証明されています。中古車でも多くの店舗で扱っているので、値段も安く40~60万円の価格帯で探すことができます。フィットの良さは、荷物を搬入するために後部座席を簡単に折り畳むことができ、自転車も載せることができます。購入費、維持費ともにお買い得な車です。外見も丸みがあるデザインで女性にもおすすめです。