海や山の自然に恵まれている近畿地方の三重県。農業、漁業が盛んな県で、自動車レース・F-1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなど観光産業を成り立たせています。県内伊勢市にある伊勢神宮の周辺を運行する神都ライナー。神宮と参拝者を結ぶ交通は2021年4月1日から導入されます。
ハイブリッド車両を使用
臨時便とし
いすゞ自動車を取り扱う正規ディーラー・三重いすゞ自動車株式会社のハイブリッドバスを使用した神都ライナー。繁忙日に主要停留所のみ停車する臨時便として運行され、行きは外苑前から帰りは内宮前からの乗車になっています。臨時便は2020年12月に運行しており、日を分けてプレ運行が行われました。
連節バスの仕組み
前の車両と後ろの車両がゴムの蛇腹・幌で繋げられている連節バス。前後の車両中央は車両が右折や左折する際に曲がりやすい様中央が丸い円形になっています。千葉県千葉市で運行されている京成バス所有の連節バスと同じ車両構造の神都ライナー。連節されている中央部はバスが曲がると円形部分も曲がる為、中央のタップ部分に乗らない様注意喚起されています。
2020年10月に納入された連節バスは1台目となり、三重県内のバス事業所初の連節車両になります。全長約18メートルある車体はノンステップと段上げ構造で、1部を除く座席は前向きで構成されています。全車両の運転席側後方の前輪座席は背中合わせになっており、扉側にある左後輪の上は荷台になっています。
確保されている優先席
連節バス前車両の中程には1人掛け用の座席が設けられ、優先席として確保されています。はね上げ式となる運転席側の1人掛け座席。座席をはね上げると車椅子2台分のスペースになり、優先席と同じ役割を持つ座席として設けられています。連節部分がチェーンでガードされている神都ライナーは向かい合わせの座席シートもあり、車両後部から降車する様になっています。
https://www.sanco.co.jp/other/release201013.pdf(連節バス神都 ライナーの導入)
定期便に
伊勢を運行
三重交通のダイヤ改正に伴い定期便として導入される神都ライナー。伊勢市駅から伊勢神宮外宮・内宮を結ぶ車両になり、特急バスで定期運行されていきます。外苑内宮線51系統・微古館経由の既存便の1部を置き換えて運行する神都ライナーの定期便。バスの愛称やデザインが決まり、プレ運行した後に移動が便利になる連節バスとして導入されます。
運行状況
三重交通ホームページに掲載される神都ライナーのダイヤ。平日昼間の時間帯は1時間に1本、土休日は1時間に2本という目安で運行されます。尚、神都ライナーは特急という設定がされており、時刻表を見る時は特急と赤文字で記された下の時間を参照しましょう。時刻表に記載されている停留所以外は通過地点となり、内宮前発最終便においては外宮前が終点になっています。
伊勢神宮の森や神聖さがイメージされている神都ライナー。三重県伊勢市を一級河川・五十鈴川の流れが車体にデザインされ、緑色と白色のツートンカラーにドット柄を中扉に施しています。三重交通の路線バスと同色のカラーを使い森や川などを表現した特急便は安全装備も充実しています。
https://www.sanco.co.jp/shuttle/2020/12/post-547.php(プレ運行のスケジュール)
パーツの色と艶が蘇るメンテナンス剤

濃色や黒などの部分や塗装されていない自動車の樹脂パーツ。樹脂パーツが白化していく原因は駐車環境が大きく、直射日光に弱いということが特徴です。自動車の部品でも大事な樹脂パーツを傷めず色を戻すCar Zootのメンテナンス剤。スポンジにクリーナーを適量取りパーツに塗った後表面に残ったクリーナーを拭き取ります。
連節バス・神都ライナーは神宮お膝元のまちを連想させる神都と特急便を英語で表現しています。バスコレクションの一つとして玩具メーカータカラトミーで販売されており、外宮と内宮を結ぶ外内宮線専用路線になります。神都ライナー運行開始記念グッズも展開される新車両は快適な車内空間が備えられています。