秋田県には大パノラマを眺めながらドライブが楽しめるスポットがありますが、ドライブがてらにお遍路巡りもいかがでしょうか?秋田県は東北三十六不動尊霊場の一つでもあり、歴史好き・お寺好きな人からも注目されています。願いが叶ったりご利益を頂いたり、神秘的な境内でリフレッシュできるためおすすめです。今回は秋田県でおすすめのお遍路スポットを3選ピックアップしたので、1スポットずつ紹介していきます。

普傳寺
普傳寺(ふでんじ)は東北三十六不動尊霊場第七番札所で、秋田県秋田市大町にあります。最寄り駅はJR秋田駅ですが、徒歩だと遠いため車もしくは駅前バスでアクセスしましょう。境内にある不動明王坐像・胎蔵界曼荼羅一幅・弘法大師坐像は文化財に指定されています。普傳寺周辺には美術館・佐竹史料館があるため、歴史好きな人にもおすすめのお寺です。
普傳寺という名前のお寺は日本で唯一ここだけです。1600年に武将の宥玄和上が創始し、秋田藩主の佐竹義宣が創立しました。かなり歴史があるお寺で、現代でも秋田市でひっそりと佇んでいます。
玉蔵寺
玉蔵寺(ぎょくぞうじ)は東北三十六不動尊霊場第十一番札所です。秋田県山本郡三種町鯉川に位置し、最寄り駅から徒歩10分のところにあります。周辺には建物がいくつかありますが、境内に入ると自然に囲まれた空間となっており、一気に神秘的な空気に変わります。東北三十六不動尊霊場巡りで訪れる人も多いですが、参拝客は少ないため密がなく安心して巡ることができるためおすすめです。
昔は天台宗の寺院でしたが、南北朝時代の頃に真言宗智山派に改宗したとされています。昭和58年に建てられ、約300年前に現在地から北側にある鯉川の寺畑へ移転しましたが、それから約100年後に現在地に移転してきたと言われています。本堂にある丸柱は1,000年ほど土の中に埋もれていたとされており、神代欅が使われていて非常に神々しく光っています。
永泉寺
永泉寺(ようせんじ)は秋田県由利本荘市給人町にあり、秋田三十三観音霊場第十番札所です。知名度は低めですが、過去にはテレビドラマにも登場したことがあり、重要文化財にも指定されている立派なお寺です。仁王像は金網なく直接拝観することができ、歴史好きな人や仁王様ファンにとってはたまりません。
永泉寺は慶応元年に建てられたお寺ですが、過去に火災を2度遭っており、本堂は殆ど焼失してしまいました。後にたくさんの人達が支援し、平成10年には何とか復活して現在に至ります。2度の火災を遭っても山門は造られた当時から変わらず非常に立派で、左右には仁王像が門番をしています。お寺巡りはそんなに好きじゃない人でも、山門は実際に見に行く価値はありです。
山門は芸術的価値あり
永泉寺の山門は徳川末期の建築美術の見本にもなったとされており、見上げてみると細かな彫刻がたくさん彫られていたり、天井には書画が描かれています。じっくり見てみると左右の狛犬・中央に龍がいて、細かな彫刻品が門にびっしりとあります。現代から見ても本当に立派で、「当時はどうやって作ったのか?」「完成までどれくらいかかったのか?」などと考えてつい長時間見入ってしまいます。山門の芸術を鑑賞するために再度訪れるファンもいるくらいなので、美術館に行くような感覚で行ってみてもいいかもしれません。
まとめ
以上、秋田県のおすすめお遍路スポットを紹介してみました。どれもそんなに有名なお寺ではありませんが、せっかくお寺巡りをするならゆっくりと参拝したいと思うので静かな方が良いのではないでしょうか。ドライブ中、近くに寄ったら参拝しに行くのもおすすめです。東北三十六不動尊霊場・秋田三十三観音霊場も御朱印が頂けるので、集めている人もぜひ訪れてみてください。
