好きなアニメやゲームなどの”推しキャラ”を車体いっぱいに描いた、いわゆる”痛車”ですが、もはや全国でイベントが開催されたり実際のレースに出場したりしてサブカル界では一大勢力になっています。
痛車製作を検討している方へ、作成費用なども含めた、おすすめの製作方法についてまとめましたのでご参照ください。
痛車のデザインを決める

痛車のデザインは複雑で、車のボディは平面ではなく凹凸やカーブがあり、自分が思い描いたとおりになるとは限りません。最初の打ち合わせが大事になるので、希望するキャラクターの資料をそろえて専門家に相談してみましょう。
そろえる資料は、キャラクターのイラスト素材、アニメやゲームのロゴ素材の他に、イメージするものに近い他の痛車画像があると、打ち合わせがスムーズに進むと同時に、自分と相手の思い描くイメージのギャップを埋めることが出来ます。
また当然忘れていけないのは痛車にしようと検討している車両を持ち込むことです。採寸したり、キャラクターやロゴの配置を決めるのに必要です。

ステッカーを作成しボディに貼る

痛車に描かれているイラストやロゴは、ボディに直接塗装で描かれていると思っている方もいますが、ほとんどは作成したステッカーをラッピング(貼り付け)しています。ラッピングには大きさや貼る箇所によって幾つか種類があります。
フルラッピング
自動車のボディやガラスの全体に貼るために作成したステッカーを、つなぎ合わせて貼る方法です。キャラクターだけでなく背景もステッカーになります。ステッカーの作成から貼り付けまでプロしか出来ない技術がある分、存在感と迫力がありますがコストも高いです。
ハーフラッピング
フルラッピングのように全体を覆わず、ステッカーシートの幅を最大に生かしてラッピングする方法です。ステッカーの背景とボディの色を合わせると、両者の境界が同化して完成度が高くなります。
部分ラッピング
ボンネットやサイド、ルーフ、リアなどの部分全体の形状に合わせて作成したステッカーを貼り付ける方法です。また、背景なしのキャラクターやロゴだけを切り抜いたステッカーを貼る方法があり、凹凸が少ない面だったら自分で作成したステッカーを貼ることが出来るので経済的です。
ステッカーの種類
車用のステッカーに適した素材として、紫外線に強く、ボディの凹凸にも対応でき、ボディへの影響が少ないなどの必要条件があります。その中でもボディに適したステッカーの種類と特長を紹介します。
- 一般タイプ:水貼りと剥離することも可能。3次曲面不向き。低コスト。
- エアフリー:糊で貼る際に気泡が入りずらい。3次元不向き。低コスト。
- ラッピングシート:3次元曲面対応。耐久性高い。高コスト。
- クリアシート:白・シルバー色ボディに適した自然な仕上がり。
- その他:シースルーやカーボン、メッキホログラムなど
痛車製作の費用

ステッカー作成のみを専門店に依頼すると、シートの種類にもよりますが、相場は1平方メートルで1万~1.2万円と言われています。また、フルラッピングやハーフラッピングでは、デザインや施工自体が素人では難しいのでデザイン費用と工賃込みで、フルラッピングなら30万円から50万円、ハーフラッピングだと15万円から25万円といったところでしょう。部分ラッピングだと大きさにもよりますが6万から10万円くらいかかります。
おススメのハーフラッピング

ハーフラッピングでは、ステッカーシート幅で作成するので、繋ぎ合わせが必要なフルラッピングと比べると工賃が半額ほどになります。しかし、ステッカーの背景色とボディの色を合わせることで、フルラッピングのような存在感に仕上がります。
愛しの”推しキャラ”のステッカーを貼った愛車に乗ってイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
