車が好きな皆さんは「馬力」という言葉を聞いたことがあるかと思います。性能を測る単位として使われています。しかし、なんとなく使っている方も多いのではないのでしょうか。今回はそんな今さら聞けない「馬力」について説明したいと思います。
馬力のあれこれ

馬力とは簡単に説明すると
ある重さの物体を、どれだけの時間で、どれだけの距離を動かした
という「仕事率」を表すものです。自動車で使われている場合は”最高出力”を表す際の単位で使用されます。

馬力の由来
馬力は、全世界の産業革命の進展に貢献した『ジェームズ・ワット』が蒸気機関の能力を示すのに、馬1頭のする仕事を基準にしたことが始まりです。なぜ馬を用いたかと言うと、当時は馬が様々な動力を担っていました。その馬で表現した数値であれば、大衆も理解できるのではと考え馬を使用した単位を完成させました。
ワットは1馬力を「75㎏の物体を1秒で1m動かすことのできる力」と定義し現在も使われていく単位となりました。

様々な単位
馬力は国によって使われる単位が変わります。主に4つの単位が使用されています。
・HP(HorsePower)
ヤードポンド法を基準に考えられた馬力で、英語圏で使用される単位です。アメリカとイギリスの自動車メーカーで主に使われています。
・PS(Pferde stärke)
ドイツ語で「馬の力」を意味します。別名「仏馬力」とも呼ばれ、メートル法を使用し馬力計算されます。日本とドイツの自動車メーカーで主に使用されています。
・CV(CavalloVapore)
CVもPSと同様にメートル法に基づいて計算を行うので、呼び名が変わったと解釈していただいて構いません。ただし、主に使用するメーカはイタリアの自動車メーカーです。ちなみに「CavalloVapore」とはイタリア語で「馬の蒸気」の略語です。
・kW(W)
「単位時間で使われるエネルギー(仕事率)」を表す国際単位です。「ワット」と聞くと電力が頭に浮かぶかと思いますが、こちらの単位はエネルギー全般に使える汎用性が高い単位となっています。1999年からは国際単位を使用をし表記しなければならなくなったので、自動車の出力を表す際は「kW」が使用されるようになりました。
車と馬力

では馬力の単位としてワットが使用されていることは分かりました。1馬力は「約735.5w」となるので、車のカタログで使用されているkWで考えると、「約0.7355kW」となります。日本ではPSを使用して馬力を表していましたが、1PSは0.7355kwとなるので値的には違いはありません。しかし、車はグローバルなものなので表記もいずれ統一されることが考えられます。
換算式
1HP=0.7457kW
1kW=1.360PS・1.341HP
人間の馬力

最後に様々な1馬力を見ていきたいと思います。先ほど1馬力は「75㎏の物体を1秒で1m動かすことのできる力」とご説明しました。これは、成人男性が重さ75㎏のバーベルを一秒間で1mの高さまで持ち上げると考えるとイメージ付きやすいかと思います。そして、人間が平均して発揮できる馬力は0.5馬力と言われており、持続して発揮できる馬力は0.1に満たないろと言われています。自動車は50~300馬力出せることを考えると、車というものが偉大な発明であることがわかります。
まとめ

車とは馬力が大きければ大きいほど最高スピードが上がっていきます。馬力などのスペックは車選びの際の指標となるかと思います。愛車の馬力が気になった方はお近くのチューニングショップなどで計測してくれるので測定してみてはいかがでしょうか。
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