山形県では「ブラックアイスバーン現象」が発生しました。東北地方は気温が低くなりやすいので、どうしてもスリップ事故などが発生してしまいます。スリップ事故などを未然に防ぐには、あらかじめ気象状況を把握すること、十分な対策を取ること、車間距離をあけてゆっくり走行することが大切です。
山形県でも対策が取られているので知っておきましょう。山形県での交通事故について詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。
山形県の1月の交通事故や発生状況を解説

山形県では、冬に路面が凍結しスリップした事故が今年に入り発生しています。見た目が凍っていると判断しにくい状況における事故も発生しています。対策が取られていなかったり、注意が不十分な状況においては、事故発生のリスクが高まるでしょう。
山形県の1月の交通事故や発生状況を解説しますので、山形県で運転する機会のある方はチェックしてみてください。
路面がブラックアイスバーンになり交通事故が多発
山形県では、2021年1月22日、「雨混じりの雪」が降りました。内陸部では氷点下となり、道路に氷が張りました。
特に危険なのが、凍っていないように見えて実は凍っているという状況です。「ブラックアイスバーン現象」といわれます。見た目が凍っていない場合は、十分な対策をせずに走行してしまうリスクがあります。
大型トラック2台が衝突
山形県では大型トラック2台が衝突した事故が発生しています。トラックが道をふさぎ、通行止めが続きました。通行止めは5時間程度続きました。
スリップしたトラックが対向してきたトラックに正面衝突したというリスクの高い事故でした。
今年に入り、217件のスリップ事故が山形県で発生しており、今シーズン最多ともなっています。
山形地方気象台によると、朝晩は氷点下にもなることが多く、スリップのリスクが非常に高いとのことです。スリップ対策としては、スピードを抑えること、急ブレーキや急な加速を防ぐことが重要になります。
山形県では死亡事故は減少傾向
山形県では死亡事故は減少傾向となっています。というのも、去年の県内の死亡事故は30人と、今年1月に発表されているのです。過去2番目に少ない結果となっています。
具体的には、死亡事故の発生件数は前年よりも964件減り、3328件となっています。平成以降で最小とのことで、これからも交通事故減少が期待されています。
ただし、走行環境が悪い場合は、事故のリスクが高いのでドライバーは十分な注意が必要です。
今年1月に発表された山形県での事故状況まとめ
・去年の交通事故死者数が前年よりも2人減少している
・30人のうち65歳以上が19人となっている
・高齢者率は63.3%となっている
・負傷者数は前年よりも1163人減り3972人となっている
・死亡事故では歩行者被害の10件全て高齢者が犠牲
・死亡事故では9人が横断中にはねられている
・夜間帯では反射材を着用していない歩行者の交通事故が多い
・高齢ドライバーが原因となったのは約4割を占めている
山形県での交通事故防止対策
山形県では、交通事故発生をうけ、事故防止対策を実施しています。特に歩行者被害の事故対策に力を入れています。
・横断歩道で停止した車にお辞儀などで感謝を伝える「ありがとう運動」を実施。ドライバーが気持ちよく歩行者に譲れる環境を整える
・夜光反射材の普及・啓発を行い、見にくさが原因の事故を減らすこと
・「ブラックアイスバーン現象」が発生したことを受け、道路の凍結事故には十分に注意すること。チェーンの着用など対策の徹底を呼び掛け。
・車間距離を十分にとっておく、速度は控えめにし、事故発生を防止すること