車内の換気や駐車券を取る時に利用するパワーウインド。1930年にアメリカで実用化されましたが、大きく広まったのは1980年からとなっています。作用車や公用車、ライトバンなど法人向けの車両以外は殆どパワーウインドが装備されており、ボタンを押すと窓が開閉出来る様に作られています。空気が冷たくなってくると、動きにくくなってしまうパワーウインドの原因をご紹介します。
外気温が低くなると使う回数が少なくなるパワーウインド
極端に使い勝手が悪くなる
電子制御のモーター力を利用し、開け閉めするパワーウインド。故障してしまうと車内の空気の入れ替えが出来なくなったり、駐車場でチケットを取ることが出来なくなります。運転席にロック機能が搭載されている場合は先ず、ロック機能をチェックしてみましょう。ロックを解除するとパワーウインドの開閉もスイッチで操作出来ます。
運転席のロック機能を解除してもパワーウインドが機能しない、異音が生じるなどの動作不良がある時は故障が起きている場合があります。窓ガラスを拭く事で動作不良が改善する時もありますが、動きの悪い窓の開閉は怪我をしてしまう恐れがあるので、自分で出来る対処をしても不具合が改善されなければプロに任せる事が望ましいでしょう。

性能が弱まるパーツ
冬場は外の気温が低くなり、バッテリーの性能が弱まる季節です。バッテリーが弱くなっていればパワーウインドの開閉も弱まり、動作不良が起こります。又、バッテリーが劣化した場合も電気の力が弱まっているので窓の開閉に影響が出ます。バッテリーが原因となっている場合は新しいバッテリーに交換すると動作不良が改善されます。また、モーターの異常を放っておくとパワーウインドが全く動かなくなる事もあるので、モーターが原因となっている場合は早めに交換する事が望ましいです。
独立して作動するパワーウインド
ゴミが溜まって起こる誤作動
ガラスランチャンネルと呼ばれるゴム製パーツは、パワーウインドの可動部に設置されています。窓ガラスを挟み込んでいるパーツは窓の開閉を正常に作動するする為のもので、ゴミが溜まってしまったり摩擦や劣化でゴムが変形すると窓の開け閉めに影響を及ぼします。ガラスランチャンネルの故障はガイダンス的な役割を持っており、他の内部パーツへの故障を招く事もあるので、故障に気付いたら時間をおかずに交換しましょう。
パワーウインドが作動しないケースで多くあるのは、挟み込み防止機能の異常です。サイドガラスに手などが挟まれない様に導入されている防止機能に、ゴミが溜まっていたり、窓ガラスが汚れているとトラブルを起こし兼ねません。システムエラーもパワーウィンドウの故障の原因となりますが、安全装置がきちんと作動する様に掃除する様にしましょう。
車検に通らなくなるパワーウインドの故障
運転席や助手席、後部座席などにある開閉が可能な窓ガラス。運転席側の窓ガラスは、緊急時に脱出が可能なルートになっておりパワーウインドがスムーズに操作出来ないと車検に引っ掛かります。安全確保の観点で車体のパーツの作動をチェックしているので、不具合が起きたら早めに改善しておきましょう。
愛車を傷から守ってくれるコーティングセット

コーティングを行う上でしっかりとしておきたい下処理。シャンプーで下地処理をする事でコーティングの塗りが良くなるガラスコーティング剤。自分で車のメンテナンスをしたい人にもおすすめで、洗車の頻度が抑えられます。ガラス膜を形成してくれるので、車体の塗装を保護し輝きを保ってくれます。
凍結で思う様に動かなくなる可能性もあるパワーウインド。車内を暖めて動く場合は様子を見る様にしましょう。動かないパワーウインドを無理に作動させようとすると、モーターに負担を掛けてしまいます。パワーウインドは滅多に故障しないパーツです。故障した時点でメンテナンスを頼んで修理代が高くなる場合は、乗り換えを検討する事も快適な運転が出来る1つの方法と言えるでしょう。

故障なのかどうか一度点検してみましょう!