国土交通省が2020年8月5日に車載ソフトウェアに関する発表を行いました。
それは自動車に搭載されているソフトウェアの使用過程において、無線通信によるアップデート環境を整備するための自動車の特定改造許可制度を創設するもの。
そこで、この記事にはこの制度にフォーカスしていくことにします。
そもそも車載ソフトウェアって何でしょうか?
国土交通省で創設する制度における車載ソフトウェアとは、一体何なのでしょうか?
ここで言われている「車載ソフトウェア」とは、車を安全に制御したり、セキュリティや環境対応を含め、車を安全に走行させることや快適な車内空間を実現させるための制御等に必要なソフトウェアのことを指しています。
この車載ソフトウェアは様々なメーカーやベンダーで開発が行われており、自社の豊富な経験と技術力を活かして、高品質な高い機能を持つソフトウェアとなっています。

具体的には、どのようなものなのか?
車載ソフトウェアの一例としてあるのが、”IMU”と呼ばれる慣性計測装置で取得した加速度データから人と車の移動軌跡を算出し、2つの物体の位置関係を特定する技術等が挙げられます。
これは複数のセンサーで構成されており、物体(人や自動車)の加速度と角速度を検出するIMUが使用されています。
IMUは、自動車の加速度データを計測して、それぞれの移動する量から移動軌跡を算出して、両社のデータのタイムスタンプを同期させて、それぞれの位置関係を割り出す技術です。
ある企業では、この技術を活かして加速度データから人と自動車の移動軌跡を割り出して、その位置関係を僅か5cmの程度の精度で、1秒間に2000回ものタイミングで検出することができるようになっています。
ドライバーの視点でも測定可能
しかも、この技術は、ドライバーの視線を計測するシステムと同期させることで、ドライバー視線が歩いている人をキャッチしたタイミングで、その時の歩行者と自動車の位置を正確に測定することもできるのです。
その他、アクセルペダルの操作やハンドル操作等の車両の動きに関するデータとも同期させることができるようになっています。
車載ソフトウェア無線通信アップデート許可制度の内容
では、8月5日に国土交通省が発表した車載ソフトウェアの無線通信アップデート許可制度とは、どのような内容になっているのでしょうか?
車の特定の改造を許可する制度が創設されて、2020年11月から開始するまでになっています。
この動きの前に、2019年5月に改正道路運送車両法が公布されましたが、新たな動きがありました。
それは、使用過程での自動車の電子制御装置に組み込まれているソフトウェアを、無線通信でアップデートさせることで、その性能を変更したり機能追加を行う「オーバー・ジ・エア(OTA)」を許可する制度の創設が盛り込まれたことでした。
8月5日に発表された内容は、この法律の改正に基づいて、特定改造の許可に関する具体的な要件と手続きを規定するために、必要な関係政省令を整備したものとなっています。
この許可制度で注目されている点は、申請する者が適切にソフトウェアをアップデートする上で、サイバー的なセキュリティーをしっかりと確保するために必要な業務管理能力を有することが条件となっていることです。
その他の義務内容
併せて、ソフトウェアのアップデートによって、新たな不具合が発生した場合には、その対策を確実に実施できるように、必要な組織的・技術的な体制も構築することが義務付けられています。
また、ソフトウェアのアップデートが施された自動車の保安基準が適合していることも条件とされています。
許可申請書に所定の変更が出てきた場合は、国土交通大臣に届け出を行い、ソフトウェアアップデートの実施状況とアップデート関連の情報記録と保管も遵守すべき事項として定められた他に、ソフトウェアアップデートされた車両のセキュリティに対する脅威や脆弱性を監視するととも、その検出や対応も義務付けれることになり、アップデートの目的や内容、新規機能の使用方法の情報を使う立場の人に提供することも遵守事項となっているので、非常に細かな内容で規定されていることが分かります。
自動運転の社会のために
この制度は、11月23日に施行される予定となっていますが、その背景には、高齢化社会・少子化問題を抱える現代社会において、安心安全な車社会を実現するとともに、路線バス等の公共交通機関等における自動車の自動運転化の本格的な普及拡大があると考えられます。
このことから、この制度の施行により、関連するメーカーやベンダーの車載ソフォトウェアもますます進化していくものと思わるのです。
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