日本に自衛隊の前身警察予備隊が誕生して、約70年。日本の安心安全を全力で守ってくれています。そんな自衛隊の設備には、危険地帯でも活躍するための道具が沢山あるのです。今回は自衛隊の設備の中でも、危険地帯で主に活躍する機械をご紹介していきます。
自衛隊とはどんな役割の仕事なのか?

自衛隊とは日本国の安全を守る仕事です。陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊と陸、海、空の部隊で分かれています。ご存知のように、日本は憲法で戦争を放棄しているため、自衛隊は自ら攻撃をすることはありません。あくまでも日本の防衛のみです。
更に自衛隊は、災害派遣や、国際平和協力活動なども任務となっています。この災害派遣や、国際平和協力活動などで、今回ご紹介するような役立つ機械がたくさん登場するのです。
対人地雷の除去法とは?

世界中で戦争が起こっている国は、2021年現在ありません。しかし、戦争によって地中に埋められたままになっている地雷の総数は約1億個だとも言われています。その地雷には「対人地雷」と「対戦車地雷」があり、この残された地雷により、多くの方の命が奪われているのです。その地雷除去法には、2つの種類があるのでご紹介します。
①人力での地雷除去
1つ目は「人力での除去」です。人力で地雷に反応するセンサーを持って地雷を探し出し、処理していきます。非常に危険の伴う作業だと言えるでしょう。
②重機を用いての地雷除去
2つ目は「重機を用いての除去」です。日本では株式会社 日建さんが作られている重機が有名ですが、地雷を特殊なカッターなどで切り刻んで爆破させてしまう仕組みとなっています。
いずれの方法も、多くのお金が必要な為、地雷が埋められている発展途上国の資金では、到底賄えない金額で、今後の世界の課題の一つなのです。
自衛隊の重機には役に立つものが沢山!

では、自衛隊の重機の中で危険地帯で役立つ物とは一体どんなものでしょうか?
①地雷原処理車
1台目は「地雷原処理車」です。地雷原処理車とは、地雷原と呼ばれる地域の地雷をわざと爆発させて、安全なエリアを確保する車です。洗車のような見た目で、前側にはブレードの様な物が搭載されています。
ミサイルを上方に打つことが出来、そのミサイルに数珠状につけられた爆薬が地雷原に落ちることによって、一気にそのエリアの地雷を一網打尽にします。危険地帯では役位立つ重機です。
②自走架柱橋
2台目は「自走架柱橋」です。こちらは、大型トラックの荷台に設置するような形の橋になります。災害派遣時などで、橋が流されてしまい向こう岸に渡れない場合は、この重機が活躍します。自衛隊の重機を搬入したり、救助活動などにも使われています。
③坑道掘削装置
3台目は「坑道掘削装置」です。坑道掘削装置とはその名の通り、大きな坑道を掘るための機械になっています。陸上自衛隊隊員は、自らの身を隠すための穴を掘る事は訓練されていて、自力で行えますが、トンネルの様な大型の坑道を掘る事は機械でなければ非効率です。
そこでこの坑道掘削装置が活用されます。あまり動いているところを目にする機会はないはずですが、大きな洞穴などを掘ったりする際には、活躍する機械となっています。先端には特殊で強固な刃がついているので、どんなところでも掘り進められます。
まとめ
というわけで、今回は自衛隊の中でも特に危険地帯や災害地域で役に立っている特殊な機械をご紹介してきました。どの機械も普段あまり目にすることはありませんが、危険地帯では確実に役に立っている機械ばかりです。イベントなどの展示の際に見ることが出来るかもしれません。イベントがあれば、積極的に参加してみましょう。