午前様の味方「京都市深夜バス」の運行が再開されました。そこでこの記事では再開される路線や運行時間についてお伝えしています。また日本における深夜バスの歴史や、登場した背景などについても解説しています。
「京都市深夜バス」運行再開

2021年3月19日に京都市交通局は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年1月から運行を休止していた4路線の深夜バスについて、3月22日から運行を再開すると発表しました。
深夜バスは平日と土曜日の深夜24時以降に4路線で運行されます。なお乗車賃は通常の2倍となる特別額となるのでご注意ください。4路線は次の通りです。
■洛西ニュータウン方面:桂駅 24時00分発(MN特西3号系統)
■高野・銀閣寺方面 :北大路駅 24時45分発(MN204号系統)
■西大路通・金閣寺方面:京都駅 24時00分発(MN205号系統)
■河原町通・銀閣寺方面:京都駅 24時00分発(MN17号系統)
そもそも深夜バスとは?
深夜バスは主に深夜時間帯(概ね23時頃から翌3時頃)のみ運行される路線バスです。主に都市中心部から郊外への帰宅需要に応えて運行されます。これに対して早朝時間帯(概ね3時頃から6時頃)のみに運行されるバスを「早朝バス」と称しています。
残業や宴会などで帰宅の遅くなる通勤客を想定しているので、多くの路線では会社が休日となる土日祝日、振替休日、旧盆、年末年始などは運休となります。近畿圏の路線ではゴールデンウィークも運休となります。
深夜バスの歴史
1953年8月1日から大阪とその近郊に路線を有する阪急バスが、24時以降に運行する深夜バスの運行を開始しました。大阪市内から豊中、池田、宝塚に至る「阪北線」と天六、吹田、茨木、高槻、京都に至る「京都急行線」の2路線があり、「阪北線」では22時台発~翌朝3時台まで、「京都急行線」では20時台発~翌朝5時台着までの便を深夜バスと称していました。これが日本初の深夜バスとなります。
深夜バスが登場した経緯
1970年代以降、日本では都市中心部の人口が減少するのと並行して、都市外縁部の人口が増加するという、いわゆるドーナツ化現象がみられるようになります。東京圏を例にすると、1975年から1985年の10年で、平均通勤時間は15分長くなりました。
このような状況下においても、バスは午後9時前後で頻繁な運行は終わり、午後10時台には最終バスが発車するのが主流という状態でした。その後の深夜の輸送手段はタクシーが担っていましたが、タクシーの待ち時間が30分を超えることも珍しくなくなります。
やがて利用者からは「バスをもっと遅くまで走らせて欲しい」という要望が高まることになります。
深夜バスの成立と拡大
こうした背景から当時の運輸省は、大規模住宅団地の深夜の輸送手段確保について積極的な姿勢を見せるようになり、1970年12月に「大都市周辺部の深夜バス輸送について」という通達を発します。
この通達が出される半年ほど前には、東京都町田市で鶴川団地への入居が開始されます。そして団地の住民から神奈川中央交通に対して、最寄り駅となる小田急小田原線鶴川駅からの、最終バスの延長を求める申し入れがされます。
神奈川中央交通はこの要望に対して、鶴川駅発で午後11時台に2本のバスを設定します。このバスは貸切免許の乗合許可(当時)という扱いとされ、定期券は利用不可で乗車賃は通常の3倍に設定されました。
これ以降、各地で同様の深夜バスが運行されるようになります。
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