世界のセレブに愛されるロールスロイス 

   
 

ロールロイスとは世界中のセレブに愛される高級車メーカーです。その歴史は古く、イギリスを発祥の地とし1906年に設立されました。今でこそ高級車のイメージが強いですが、最初はレースカーや航空エンジンを手掛ける会社でした。今回はそんな世界的に有名なロールロイスの歴史を見ていきたいと思います。

ロールロイスの歴史

今のロールロイスの始まりは1906年3月に設立されたロールス・ロイス社でした。設立当初は航空機用のエンジンや乗用自動車を製造する会社でした。1931年には同じイギリスでスポーツカーを専門に取り扱う「ベントレー」を買収するなど順調に規模を拡大していました。しかし、1960年代になると、今までの高級乗用車の技術が時代遅れになってしまい業績は悪化してしまいます。さらに、開発、販売までした航空機用新型ジェットエンジン「RB211」による損失の拡大なども重なり、1971年には経営破綻しイギリス政府によって国有化される事となりました。

その後の、1973年に国有となっていた会社のうち自動車部門だけを分離し、イギリスの製造会社である「ヴィッカーズ」に譲渡されました。再度民営化された会社は社名を「ロールス・ロイス・モーターズ」と改めロールス・ロイス車の製造、販売を継続することになります。そして時は流れ1998年ロールス・ロイス・モーターズはフォルクスワーゲンに売却されることとなります。しかし、その売却の際にBMW社と揉めてしまい最終的にはBMWが権利を得ることとなり今に至ります。

ロールスとロイス

会社名のロールス・ロイスは二人の優秀な創業者の名前から付けられました。一人は「チャールズ・スチュアート・ロールズ」そしてもう一人が「フレデリック・ヘンリー・ロイス」です。ロールズは、上流階級に生まれたスポーツマンでした。学生時代には歩行者や馬車の安全に配慮して作られた法律「赤旗法」の廃止を力を注ぎました。余談ではありますが、赤旗法のためにイギリスはドイツなどから自動車産業の遅れをとっていました。同じく学生時代に今の王立自動車クラブの始まりである「イギリス自動車クラブ」の設立にも携わりました。このように、学生時代から自動車の先覚者であった彼は卒業後の1902年に親友のクロード・ジョンソンと共に、ヨーロッパ車の輸入代理店「C・S・ロールズ」を設立しました。二人はイギリス車が当時の欧州大陸の水準に届いていないことを残念に思っていました。

フレデリック・ヘンリー・ロイスはリンカンシャーの貧しい製粉業者の家に産まれました。家計を助ける意味もあって9歳ですでに職に就き、仕事の傍らで勉学に励みました。そうした努力もあり一級の電気技術者となったロイスは1884年20歳の年に、自らの名前の付いた電気器具メーカー「F・H・ロイス」をマンチェスターに設立しました。幼少より努力家で完璧主義者のロイスは安全な発電機とモーターを開発し、更には当時人力で動かしていた小型定置クレーンを電動式改良するなどの成功を収めていました。1902年に一度、過労のため体調を崩したロイスは療養をすることになります。そして療養中にフランスのガソリン自動車に乗っていたが、扱いにくいその車に不満を覚えていました。この時の気持ちが功を制したのか、当時のロイスの事業のライバルでもあったアメリカやドイツのメーカーと差をつけるため自動車の制作を決意しました。昼夜を注いで開発に取り組んだおかげで短時間で試作車を完成させました。この車は堅実で扱いやすくとても優秀で、ロイス社の近くで工場を営んでいたヘンリー・エドマンズはすぐに目をつけました。彼はC・S・ロールズの関係者で、ロールズが優秀なイギリス車を求めていたことを知っていたのですぐにコンタクトを取ることにしました。

こうして二人は出会うことになるのです。

ロールス・ロイスの設立

1904年5月4日にロールズとロイスは初めて面会します。ロイスの制作した車にのったロールズは非常に感動しその場で、「ロイス車の販売をすべて引き受けたい」と申し出ました。ロイスもこれを承諾し、二人のチームは高性能な車の開発・販売に乗り出しました。最初はそれぞれ別会社として経営していましたが、1906年名実ともに「ロールス・ロイス」が設立され、最初の社長はロイスの共同経営者でもあった「アーネスト・クレアモント」が就任しました。彼は1921年に没するまで社長業務を務めました。こうして、今に残る高級車メーカーロールス・ロイスは誕生したのです。

世界戦争と現在

1911年ロイスは大腸がんを患ってしまいます。そして1914年には第一次世界大戦が起こり、その終結した後アメリカ工場を設立し「シルヴァーゴースト」や「ファントム」など高性能なモデルを開発していたのですが、経営不振に陥りアメリカから撤退する事となります。1931年にはル・マン24時間レースで好成績を収めていた「ベントレー」を手に入れロールス・ロイスのハイパーモデルとしてベントレー車は開発されて行きます。その2年後の1933年ロイスは後継者にロールス・ロイスを託しこの世を去りました。1939年に勃発した第二次世界大戦の際には、ロイスが亡くなる直前まで開発していたV12エンジン「ロールス・ロイス・マーリン」の製造に力を注ぎ、それを搭載した戦闘機「スピットファイア」はイギリスに大きな戦果をあげました。

その後1971年に一度経営破綻したものの、BMWのもとでその名は残り今の時代に生き残っています。

まとめ

2人の優秀な人物の出会いがなければ実現しなかった高級車のロールス・ロイスは今も高級ブランドとして世界に君臨しています。そしてこれからもファンを裏切らないその完成度で愛され続けることでしょう。

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