リターダーという用語をお聞きになったことはありますか?大型車両を運転している方なら、おわかりになるかもしれませんが、普段は乗用車しか乗らないという方には、耳馴染みのない言葉かもしれません。
そこでこの記事ではリターダーについて詳しく解説しています。乗用車しか運転しない方でも、自動車用語の一つとして覚えておきましょう。
リターダーとは

リターダーとはバスやトラックなど大型車両に搭載される補助ブレーキのことを指します。排気ブレーキやエンジンブレーキよりも強い制動力があります。その構造は流体や電磁力により、その車体の推進軸(プロペラシャフト)に抵抗を生じさせることによって、車体の速度を減速させます。
フットブレーキを多用することによって起きる、ベーパーロックやフェードといった現象を抑えることができ、安全性が向上します。またブレーキ・ライニングやブレーキ・パッドの消耗を抑えられるため、結果として車両の整備コストが下げられます。
特にトレーラーの場合はABS(アンチロックブレーキシステム)と組み合わせることで、減速時にトレーラーと貨物部分がくの字に曲がる「ジャックナイフ」を抑制することが出来ます。操作方法はステアリングコラムに設置されている排気ブレーキのレバーを操作して行うものが一般的です。
ただし車種によってはフットブレーキを踏むと、リターダーが連動して働くものもあります。20年ほど前までは重量やコストの増加を嫌い、リターダーを導入していたバス・トラック事業者は少なかったのですが、現在では多くの事業者が導入しています。
リターダーには種類があります。それぞれ構造が異なるので順に解説していきます。
1.流体式リターダー
流体式リターダーは、シャーシに固定されたステーターとプロペラシャフトを、一緒に回るローターとの間を液体(ATFやエンジンオイル、水)で満たして、ローターの回転で液体を撹拌することで抵抗を生じさせてブレーキとして利用するものです。
液体の冷却には水冷式が用いられるのが普通で、発熱に対しては強い半面、重量が重く後付が難しいというデメリットがあります。なお世界的に見ると最も普及しているリターダーです。
2.電磁式リターダー
電磁式リターダーは電磁誘導の原理を応用して制動力を得るものです。シャーシに固定された固定子(金属板)と、プロペラシャフトに取り付けられ、一緒に回転する回転子(電磁石)で構成されています。
回転子が磁場の中で回ると過電流が発生します。そして電気的な抵抗が生まれ、それが制動力となります。空冷式が普通で後付が容易であることがメリットです。その反面、発熱に対しては弱く電磁石を作動させる必要があるので、オルタネーターやバッテリーを強化しなければなりません。
また非作動時の走行抵抗が大きいという短所があります。
3.永久磁石式リターダー
電磁式リターダーの電磁石を永久磁石に置き換えた形式です。上の2つの形式と比較すると、ブレーキの効きはやや落ちますが、軽量・小型でコスパに優れることから、日本のバスやトラックでは主流となっています。
1990年に住友金属工業(現:日本製鉄)といすゞ自動車が共同開発したもので、いすゞ車を中心に装備されていましたが、現在では他のメーカーにも普及しています。
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