ラウンドアバウトという言葉を聞いたことはありませんか?道路がリング状になった交差点を指した言葉であり、信号機がありません。環状交差点といった呼ばれ方をすることもあります。
今回は、ラウンドアバウトの交通ルールについて徹底解説します。メリットとデメリットについても明らかにするので要チェックです。
ラウンドアバウトの交通ルールを徹底解説!

ラウンドアバウトを走行することになった時に知らなければならないのが交通ルールです。特に難しいものではないので、一つずつ確認していきましょう。
優先は?
ラウンドアバウトを走行している車が優先です。ラウンドアバウト内に入ろうとしている車両は、中を走行している車を優先させあらかじめできる限り道路の左端に寄ってから徐行して進入してください。
ちなみにラウンドアバウトへの進入は一般的に一行通行であるため、ウインカーを出す必要はありません。しかしラウンドアバウトから出るときはウインカーを表示させる必要があるので気をつけましょう。

右回り?左回り?
ラウンドアバウト内は右回りです。つまり時計回りで侵入して走行することになるので、ラウンドアバウト利用時は最低限そのことを理解しておく必要があります。
ラインアバウトに進入するときは右回りなので、左折で進入します。そして出る時も左折で出るわけです。
以下にラインアバウト走行時の動画について紹介しておくので、是非参考にしてください。
ラウンドアバウトのメリット・デメリット

近年導入が進みつつあるラウンドアバウトですが、どのようなメリットとデメリットが有るのでしょうか?もちろんメリットが有るから導入されたはずですが、実は問題点も指摘されているのです。それでは一つずつ確認してみましょう!
メリット
- 交差点の信号機が不要
- 事故が起こりにくい
ランドアバウト内は一方通行となるため、基本的に信号が必要ありません。つまりコスパ的に極めて良いとされているのです。電気代もかかりません。仮に災害などで停電に陥った場合にも、スムーズに運転ができるわけです。
ちなみに余り知られていないかもしれませんが、信号機はものすごく高額です。300万円から500万円前後もするとされており、さらに年間の維持費に10万円近くかかるという計算もされているほどです。多くの交差点にラウンドアバウトが導入されれば、よりコストが引き下げられるはずです。
事故が起こりにくい点もラウンドアバウトの魅力の一つです。前述したように、ラウンドアバウト内は一方通行となるため、すべての車が同じ方向に向かって動いています。つまり交差点で起きがちな右折車と左折車の衝突が起こらないわけです。
交差点での事故がランドアバウトを導入したことで80%減った、といった話もあるほどです。
デメリット
- スペースが必要
- 渋滞の原因になる可能性も
ラウンドアバウトは円形状の交差点であるため、一定以上のスペースが必要不可欠です。日本の小さな交差点には導入しづらいのも事実であり、ラウンドアバウトが活かせる場所は限られているのが現状です。今後、区画整理が進むなどすれば、徐々に導入できる場所も増えるでしょう。
ラウンドアバウト周辺は、自然とスピードが落ちるため、渋滞が発生する確率が高まります。非効率的な交差点になる可能性もあるため、場所によっては大渋滞を引き起こすケースも考えられるのです。それほど混まない交差点であれば問題ありませんが、幹線道路への導入に関してはまだまだ課題がある、と言っても過言ではありません。
まとめ

ラウンドアバウトの交通ルール、およびメリット・デメリットについてお伝えしました。
ラウンドアバウトを走行している車が優先であり、右回りで走行します。ウインカーについては進入時は不要であり、出るときは必要です。
ラウンドアバウトには事故を起こしにくいといったメリットがあり、渋滞になりやすいといったデメリットがあります。導入できる場所も限られるため、それほど見かけることはまだないでしょうが、いずれが多く見かけるようになるかもしれません。
