西武バスが、ユーグレナバイオディーゼル燃料の使用開始を発表しました。東京と埼玉県内の一部を走る路線バス・西武バスの取り組みとは、いったいどのようなものなのでしょうか。また、ユーグレナバイオディーゼルを使用することで、これまでと何が変わるのかなども詳しく解説します。
西武バスの取り組み

バイオディーゼル燃料は、環境にやさしい次世代燃料として注目を集めています。西武バスは、従来からエコに関心を持ち、ハイブリッドバスなども導入しています。また、エコドライブも実施し、できる範囲で地球環境の保護に努めています。
しかし、ハイブリッドにしようともバスが地球に与える負荷はかなりの物があります。エコに努めるには、限界もあるでしょう。そこに出て来たのが、新しい燃料であるバイオディーゼルです。ガソリンと違って地球にやさしく、環境破壊の危険も格段に減ることが期待されています。
注目は集めていても、いまだ世間では知らない人も多いバイオディーゼル燃料です。しかし西武バスは、日本をバイオ燃料先進国にするという宣言にも賛意を示し、ユーグレナバイオディーゼル燃料を使用することを決めました。

ラッピングバスで周知を

バスには会社の名前だけでなく、広告やそれぞれの会社特有の色、絵柄などが描かれています。バスが通るたびに、つい見てしまうという人も多いのではないでしょうか。また、中にはラッピングバスのように特定の絵柄や宣伝を描いては知らせることもあります。ラッピングバスは、決まった時間に必ず道路を走り、バスなだけに大きく描かれるため、宣伝効果も抜群です。
西武バスは、地域住民の人々にユーグレナバイオディーゼル燃料を理解してもらうため、バイオ燃料を使うバスをラッピングバスにしました。バスの側面には、「ミドリムシで走る」「環境にやさしいバス」と文字が大きく書かれ、全体を緑色に染め上げています。
一目でどのようなバスであるかがわかり、ほかに何もしなくても周囲に周知ができます。乗る方も毎回環境にやさしい、という言葉を目にしていれば興味を持って調べるかもしれません。こうした取り組みにより少しずつ人々に知られていき、地球環境に大多数の人が関心を持つことができるようになるでしょう。
今後も環境に配慮した取り組みを実現
環境に配慮した取り組みを実現することは、とても大切なことです。西武バスとユーグレナ社は、気候変動への対策の一環としてバイオ燃料を使用したバスを走らせ、またそのことを大々的に周知しています。
バスで走らせることにより、問題をより身近に感じてもらうこともできるでしょう。ユーグレナのバイオディーゼル燃料を使用する企業や自治体は、少しずつ増えてきています。西武バスはハイブリッドバスに続き次世代燃料を使用したバスを走らせることで環境に配慮してきました。今後もその姿勢を忘れることなく、環境を考えた取り組みを実施していきます。
環境に配慮した車で快適なドライブを

今まで自動車はガソリン車からハイブリッド、電気自動車と地球環境に配慮する形での進化を遂げてきました。また、そこにはいずれ石油が枯渇するかもしれないという思いもあったでしょう。
自動車は電気のほかにも水や水素を使うなど、ガソリン以外で走らせられないかと多くの研究が行われてきました。近年さまざまな企業で開発を進められているバイオディーゼル燃料もまた、環境に配慮した次世代の燃料として注目を集めています。
いずれ、一般の自動車でも安価でバイオディーゼル燃料の車が販売されるようになるかもしれません。そうすれば、環境にやさしい車で、快適なドライブを楽しむこともできるでしょう。西武バスの取り組みは、未来への夢や希望が詰まっています。近くにお住まいの方は、ぜひ一度話題のバスに乗車してみてはいかがでしょうか。
