日本の名車がまた一つその歴史に幕を閉じることになりました。今回その歴史を終えることになったのは、オートバイの製造をメインに手掛けているヤマハ発電機が生産していた「SR400」です。
ヤマハのSRと言えば販売当初から大きく変更の無い受け継がれていくスタイルが人気で、全ての世代に愛されていました。そのため各方面から惜しむ声が上がっております。
そこで今回はそんば名車「SR400」の歴史を見ながら、2021年3月15日に発売が決まっている「SR400ファイナルエディション」と「SR400ファイナルエディション リミテッド」についてご紹介します。
ヤマハのSRシリーズ
SR400の初代がデビューしたのはいまから40年以上も前の1978年の事でした。当時はまだ大型排気量のオンロードの単気筒モデルがなかった時代で、400ccクラスの空冷単気筒エンジンを採用したSR400はクラシックなネイキッドモデルも合わさって、斬新なことで話題を呼びました。
改良が続けられたクラシック
2010年以降にバイク界で盛り上がりを見せたのが「ネオクラシック」と呼ばれるジャンルで、今までに発売された名車の名を復刻したモデルや昔の時代を感じさせるモデルが世界中のメーカーから発売されました。これはファッション性やカスタムが手軽にできることから大きな話題になりました。
そんな時でもSR400はネオクラシックではなくリアルクラシックの立場からその流れを観ていました。リアルクラシックとは言っても43年前のまま生き残っているわけではありませんでした。
その時代や環境問題に合わせて少しづつ改良が続けられてきましたが、デザインに大きな変更はなく空冷単気筒をタンクインフレーム構造を搭載しキックで始動する方法も続けていました。
ロングセラーのバイクですが何度も生産中止の危機があったのも事実で、少しの間ですがラインナップから外された時期もありました。しかしユーザーは勿論ショップからの後押しもあり復活、ヤマハの社内でも「ヤマハからSRは消してはいけない」と強く思う気持ちがありました。
ファイナル
そんな全ての人に愛されていたSRでしたが、最後を意味する「ファイナル」が使用されたタイトルが発表され、ヤマハの公式発表でも生産終了で復活はないと表明しました。
そして最後の名を着けられては発売される「SR400 ファイナルエディション」と1000台限定で発売される「SR400 ファイナルエディション リミテッド」は、それぞれ従来通りのスペックですが、外装や塗装パーツに違いが見られます。
・SR400 ファイナルエディション
シンプルなダークグレーとした見やすいブルーの2色で歴代モデルを連想させてくれるデザインになっており、価格は60万5000円となっています。
・SR400 ファイナルエディション リミテッド
歴代モデルでも一番愛されてきたブラックのカラーを採用しており、燃料タンクには職人の手作業で一つ一つサンバースト塗装が施されます。その他には真鍮の音叉エンブレムやシリアルナンバー入りの電鋳エンブレム、本革調シート、新色のアルマイトホイールリム、そしてメーター文字盤に「Final Edition」と記されています。限定1000台生産され価格は74万8000円となっています。
まとめ
今回の生産終了の背景には令和2年の排気ガス規制の影響がありました。この課題をクリアするための開発も人的余裕もありませんでした。環境問題は無視できませんが、それにより愛され続けたモデルが消えるのはやはり寂しいものがあります。購入を迷っている人は早めのオーダーをするのが良いでしょう。
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