ブレーキパッドは現在主流となっているディスクブレーキを構成している部品の中でも特に重要な役割を果たしています。パッドという名の通り、やはり使えば摩耗は避けられませんので、交換が必要になってきます。
コロナ禍で車移動が増えた方や今後増えそうな方にとっては、点検任せではなくある程度の交換目安を知っておいた方が安心ではないでしょうか?今回はブレーキパッドの交換時期などについて詳しく紹介します。
仕組みについて

車からタイヤとホイールを外すと、上の写真のような太いディスクのような見た目、形状の円形部品があります。これがディスクブレーキです。そのディスクブレーキの一角だけを挟み込んでいる部品の中にブレーキパッドがあります。
ブレーキパッドは、走行中には高速で回転しているディスクブレーキを両側から挟み込み押さえつける事で停車する事ができます。私たちが何気なく足でブレーキペダルを踏みこむ度に、このような連動がされているのですが、摩耗すると押さえつける力が弱まり、摩耗がなくなると止まれなくなりますので、本当に大事な部品だという事がお分かりいただけると思います。

交換のサインは一つではない

交換時期の目安については、4種類のサインや方法が考えられますのでそれぞれについて紹介します。ただいずれの場合も、パッドのメーカー(製造元)や車の保管環境、そしてブレーキの使い方(走り方)などによって個人差がありますので、注意が必要です。
①警告灯
パッドに電気式のインジケーターやセンサーが搭載されている車種においては、ブレーキ警告灯のランプが点灯するので、一目瞭然です。尚、機械式では判断できませんので、他のサインにて確認してください。
②音
機械式のインジケーターでは、パッドに取り付けられた金属片がローターに接触してわざと異音を鳴らして知らせてくれます。一般的には『キーッ』もしくは『ゴゴー』といった音になります。ブレーキを踏む度に音がするため、街中での走行が億劫になると思います。
③厚み
新品のパッドはメーカーにより多少前後あるかも知れませんが、約10mmつまり1センチになっています。これが3mm以下になると交換の目安になります。また、2mm台前半以下の場合は車体への損傷や急ブレーキが利きづらいなどの可能性がありますので、早急に点検、交換を行ってください。
➃走行距離
メーカーや普段の運転の仕方などにより個人差はありますが、一般的に約1万kmの走行で約1mm摩耗すると言われています。その為、現状4mm以上でも次回の点検までに走る距離が1万km以上と予想される場合は今の段階での交換などをおススメします。そのため、約5万kmを走行したら交換の目安となります。
その他
ブレーキパッドと連動している部品としてブレーキフルードとブレーキローターがあります。ブレーキフルードはオイル状の液体で、タンク内の目盛りで交換時期が分かります。ブレーキローターはブレーキディスクの円盤状の金属です交換目安は片側につき約1mm以下です。その為、交換頻度としてはフルード、パッド、ローターといった順番になります。
まとめ
近年、アクセルとブレーキの踏み間違いで重大事故を起こす高齢者のニュースを目にした方も多いと思います。ブレーキパッドの摩耗による交換時期を見逃してしまうと、正しくブレーキを踏んでいても停車できず事故を起こしてしまい、しかもこれは高齢者だけに限らない事になってしまいます。
このように命に関わる部品ですので、修理工場などでの交換をおススメしますが、工具や新品の部品さえ用意できれば自分で自分の車の交換をすることは可能です。同時に、法律上他人の車については交換はできませんので、注意が必要です。
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