この度、イタリアの高級車メーカーフェラーリは、2023年に開催される「ルマン・ハイパーカー」に出場することを表明しました。今回の記事では、このルマン・ハイパーカーとはどんなレースで、フェラーリはどんな特徴があるメーカーなのかについて、詳しく解説していきます。
ルマン・ハイパーカーとは一体何なのか?

ルマン・ハイパーカーとはルマン24時間耐久レースや、世界スポーツカー選手権などと同様に、ルマンで開催されるレースカテゴリーの一つです。2021年から新しく設けられたカテゴリーとなっていて、ある一定の基準を満たしているハイパーカーでなければ、参加できないような仕組みになっているのです。
以前は24時間耐久レースや、世界スポーツカー選手権しかなく、このレースではレーシングカーの開発に巨額の投資を出来る大きなメーカーがいつも勝利を収めてしまい、ここ数年は盛り上がりに欠けるレースが続いていたのです。
そこで、今回ルマン・ハイパーカーというカテゴリーを作ることで、ルマンのレースが、以前のように盛り上がりを取り戻すために、新設されたレースになります。
ルマン・ハイパーカーに出場すると表明したフェラーリとは?

フェラーリとは1947年にイタリアのモデナで設立された高級車メーカーになります。創業者は、もともとアルファロメオでレーシングドライバーとして活躍していた、エンツォ・フェラーリです。
初めは単なるチューニングチームとして設立しますが、その後自社工場をモデナで新設。その後も、最新のスーパーカーなどを作り続けているメーカーになります。
その後、様々な紆余曲折がありフィアットの傘下の1社としてグループに加わりましたが、2016年には脱退を表明し、再度独立しました。しかし、フェラーリの大株主は、フィアットのアニェッリ家で、結局グループを抜けたと言っても、フィアットの傘下と同じ状態で存続しているメーカーになります。
とにかく、高級スポーツカーを作らせれば右に出るメーカーは他にないでしょう。それぐらいに、繊細でパワーのあるスーパーカーを作り続けています。
パイパーカーは実際に市販される?

ハイパーカーの定義に中に「公道で走れる車」とあります。そう、ハイパーカーはスーパーカーとは違い、公道で走れる状態の車でなければいけないのです。そのため、開発には多くの制限がありますが、その制限があることによって、資金力による差が産まれにくくなっているといえるでしょう。
小さなメーカーでもハイパーカーレースになれば、勝てる可能性はグッと高くなります。フェラーリは、ここ50年間カーレースからは撤退していたのですが、このハイパーカーが新設されたことで、また参加し始める事を表明したのです。
ハイパーカーは実際に公道を走れる車なので、限定20台程度で一般の方には販売されるのではないかと見られています。
電気自動車のみでのレースも作られる可能性もある?
今後、ひょっとすると電気自動車のみを限定させたカーレースも開催されて行くかもしれません。2040年までには世界中の自動車メーカーが電気自動車を作り始めるため、可能性は高いです。ガソリンエンジンの車とはちょっと違ったレースの雰囲気を味わえることでしょう。
まとめ
というわけで、今回はルマン・ハイパーカーに出場を表明した、フェラーリに付いて詳しく解説してきました。また、ハイパーカーは実際に購入することも出来るようなので、非常に楽しみです。
今後、カーレース市場がどのように変化していくのかは不透明ですが、未来のカーレースでも最高の興奮を味わうことが出来るはずです。2023年のハイパーカーに期待をしておきましょう。かなり面白いレースになりそうです。