この度パガーニ・アウトモビリが新型のウアイラRを発表しました。なんと850馬力を有するスーパーカーです。今回の記事では、パガーニのウアイラRはどんな車でどんな魅力があるのか?などについて、詳しく解説していきます。
パガーニ・アウトモビリとはどんな会社なのか?

パガーニ・アウトモビリとは、イタリアのモデナに本拠地を置く自動車メーカーです。ランボルギーニに在籍していたデザイナーのオラチオ・パガーニによって1992年に設立された、スーパーカーメーカーになります。スーパーカーの製造にのみ特化していて、ゾンダなどの代表車種があります。
母体の会社は「モデナ・デザイン」という会社で、この会社もパガーニが率いている会社なのです。
ウアイラRとはどんな車なのか?

今回発表されたウアイラRとはどんな車なのでしょうか?ウアイラとは、パガーニの人気車種「ゾンダ」の後継車種にあたり、2011年から生産が行われてきました。ゾンダは特殊なカーボンでボディを形成してあり、独特のフォルムをしたスーパーカーでしたが、それをさらに上回る高性能、軽量化を実現させたのがウアイラです。
そのウアイラをサーキット専用車種に進化させたのが今回販売を開始された「ウアイラR」ということになります。ウアイラRにはパガーニ製の新開発「V12-R」エンジンが搭載され、ツインターボでは無くて、自然吸気のみのV12エンジンとなっています。
このエンジンは最大出力850hp・8250rpm、最大トルク76.5kgm・5500~8300rpmとなっていて、まさに世界最高峰のエンジンだと言えるでしょう。
トランスミッションは6速シーケンシャルで、エンジンとともに、HWA社と共同開発をしていて、レーシングクラッチによって駆動するように設計されています。ギアボックス自体の重量も80kgまで軽量化され、その軽量化によってシャシーの剛性と耐久性を上げることが出来ています。
パガーニは、独自に複合素材の研究開発に時間を費やしてきました。そのため、新型ウアイラRのボディは特殊な新素材で作られていて、曲げ剛性がとねじり剛性を16%以上も高めることに成功しています。
かつ特殊な軽量構造にも成功していて、乾燥重量は1050kgというとてつもない軽さに仕上がっているのです。つまり、世界最速で最高峰のレースマシンが完成したとも言えるのではないでしょうか?
早いだけじゃなくてディスプレイにもこだわり

さらに、ウアイラRはダッシュボードディスプレイにもこだわりを見せています。ただ単純に速いだけの車を作るのではなく、ドライバーが操作をしやすいダッシュボードパネル、状態を確認しやすいパネルデザインにこだわりつくしています。
トラクションコントロールやABS、無線通信、その他の重要な機能の設定もダッシュボードパネルから行えるようになっていて、ドライバーの事まで考え抜かれたスーパーカーだと言えるでしょう。
しかも、ピットを通じてサーキットの特性をデータ入力でき、そのコースに合わせたセッティングを簡単に行えるようになっています。価格は日本円で3億3800万円となっています。
スーパーカーを電動化するならハイブリッドが近道
スーパーカーの電動化は、各自動車メーカーで続いていますが、完全な電動化に踏み切るメーカーよりも、ハイブリッドにしてガソリンエンジンを併用するメーカーの方が多いように見受けられます。いずれは完全電動化も起こるのかもしれませんが、まだ先の話になりそうです。
まとめ
というわけで、今回はパガーニ・アウトモビリが今回販売を開始したウアイラRというスーパースポーツカーについて詳しく解説してきました。庶民が乗る機会はほぼゼロでしょうが、本当にレースにこだわるチームはここまでのマシンを作っていたのです。今後も更なる開発は続けられ、さらにグレードアップしたスーパーカーも誕生していくでしょう。