車の後ろ側にあるハイマウントストップランプは、自分で取り外して交換できることを知っていますか?保安基準通りのランプを選び、ドライバーを使って簡単に作業することができます。今回はハイマウントストップランプの保安基準や自分でできる交換方法をご紹介します。
ハイマウントストップランプが義務化されたのはいつ?

元々、ハイマウントストップランプは義務化されていなく、カスタムパーツの一つでした。最初からランプが設置されている車種もあれば、設置されていない車種もあり、どちらで運転しても違反にはなりません。しかし、2006年からは全ての車種にハイマウントストップランプを設置することが義務付けられるようになりました。
なぜ途中から義務化されたのか?
2006年まではハイマウントストップランプがなくてもOKだったのですが、なぜ途中から義務化されることになったのでしょうか。ハイマウントストップランプの正式名称は補助制動灯で、後ろの車に存在を分かってもらうためのランプです。例えば、悪天候や暗い場所でブレーキを踏んでいる時にランプが点灯していないと、後ろの車に追突されて事故を起こしてしまう可能性が高いです。そういった追突事故を減らすために、途中からハイマウントストップランプの義務化が決まったのではないかと考えられます。
ハイマウントストップランプの保安基準

ハイマウントストップランプにも保安基準があり、満たしていないと車検に引っかかってしまいます。ハイマウントストップランプの保安基準はざっくりまとめると4つあり、1つはランプは1個まで・2つは地上から0.85m以上でブレーキランプよりも高く、車体の真ん中に取り付けること・3つはランプの色は赤・4つはブレーキと連動して点灯していることです。もし真ん中に取り付けることができない車種の場合、真ん中から150m以内の位置に取り付けましょう。
車検に引っかからないポイント
車検に引っかからないためには、ランプの点灯が最も重要です。まず色は必ず赤色でなければいけません。オシャレにしようとカラフルなランプにしたり、バリエーションがあるランプにすると車検に引っかかってしまいます。
その他、点灯が切れていたり、常に点灯しているランプもNGです。ハイマウントストップランプにはたくさんの電球があり、1つでも点灯が切れているとアウトです。常に点灯していると、後ろの車が困惑したり渋滞を起こす可能性があり、違反改造と見なされます。ブレーキを踏んだ時、赤色に点灯している状態にしましょう。
ランプの交換は簡単にできる

以上の保安基準をしっかり守って、ハイマウントストップランプの交換を行いましょう。交換のやり方をざっくりと説明すると、カバーとバルブを取り外して、ランプを挿し込んでカバーを取り付けます。あとはランプの点灯をチェックして、ちゃんと点灯すれば完了です。自分で簡単にできるため、以下の解説を参考にやってみてください。
交換のやり方を説明
まず、リアガラスの上に膨らんでいる部分があり、そこに小さなボタンがあります。ボタンを強く押しながらスライドしてカバーを取り外します。指ではやりづらいので、ドライバーやニッパーなどで押しましょう。カバーを外すと中にはバルブやネジなどが入っており、交換ではバルブを取り外します。
新しく取り付けるバルブを奥に挿し込みます。「カチン」という音が鳴ったらOKです。あとは赤いレンズとカバーを元の位置に戻して完成です。ブレーキを踏んでちゃんとランプが赤く点灯するか確認しましょう。
まとめ
以上、ハイマウントストップランプの保安基準・取り付け方をご紹介しました。保安基準にある設置の位置は細かいですが、後ろのガラスの上に取り付ければOKなので慎重にならなくても大丈夫です。ハイマウントストップランプよりも下にあるブレーキランプの方を見るドライバーが多いと思いますが、ハイマウントストップランプも重要な役割があり、取り付けていないと車検が通りません。本記事で紹介した交換のやり方は車種によって多少異なるため、あくまでも初めて作業する人の参考にしていただければと思います。