「宇部興産ダブルストレーラー」はトミカのプラレールの中でも、ロングタイプトミカとして発売されることが決定しました。しかし、宇部興産のダブルトレーラーを聞いたことがない、という人も多いのではないでしょうか。この車両は普段はほとんど人目につくことがなく、ひっそりと活躍しています。宇部興産のダブルトレーラーとは、どのような車両なのでしょうか。
知らないところで活躍する車

宇部興産のダブルストレーラーは、セメントの素となる材料を運ぶための大型トレーラーです。とても重要な役割を担っている割には、一般にはあまり知られていません。大きすぎて一般の公道を走ることができないのも、知られていない原因の一つです。では一体、どのような場所で活躍しているのでしょうか。
公道を走るには大きすぎる車体も、私道を走る分には問題がありません。そのため宇部興産のダブルストレーラーは、日本一の長さともいわれる宇部興産の専用道路を毎日往復しています。専用道路は宇部興産の敷地内にあるため、通常はめったにその姿を見ることはできません。
ダブルストレーラーは全長はおよそ34mほどで、約88tもの石などを載せて運ぶことができる力強い車両です。たくさんの素材を載せて同じ道を1日に10往復もする働き者の車は、今まではほとんど知られることなくひっそりと頑張ってきました。この車両がダブルストレーラーと呼ばれるのは、1台のトラクターが2台のトレーラーをけん引しているからです。
トミカとは

トミカやプラレールをご存じでしょうか。トミカといえば、タカラトミーから発売されている車や電車、オートバイのミニチュア模型です。車両だけでなく、線路や街を丸ごと一つミニチュアで作り上げることもあります。現実の電車などともコラボレーションし、さまざまな体験をすることもできます。
日本だけでなく海外でも人気の高いトミカには、50年もの歴史があります。年に1度開催される博覧会なども、年齢問わず好評です。そのこだわりは細かく、色や形だけでなく、ロゴなども忠実に再現してきました。そのため、実物を見なくてもどのような車両なのかを詳しく知ることができます。
こだわりが強いために、子供だけでなく大人もコレクションなどして楽しむことができ、親子で一緒に遊ぶこともできます。さらにトミカのはたらく車には、普段目にすることのない珍しい車両などもあります。トミカを通して、どのような仕事があるのかを学ぶことができるでしょう。
宇部興産のダブルストレーラーの再現度
宇部興産のダブルストレーラーは、かなりの大きさがあります。そのためトミカが模型を作るときにも、その大きさと迫力を極力再現できるよう作られています。ミニチュアながら実際のダブルストレーラーと同じく連結式になっていて、トラクターとトレーラーをすべて連結すると、実に19cmにもなります。トミカ史上でも類を見ない、大型の車両には実際のトレーラーの迫力が再現されています。
もちろん大きさだけでなく、色や形や細かなロゴまでも実物にそっくりに作り出しました。特に色は車体の色見本を参考に、ダブルストレーラー専用の色を表現しています。宇部興産の私道を走るだけのトレーラーは、日々大切な役割を果たしています。縁の下の力持ちともいえるダブルストレーナーの役割を、トミカを通して子供たちに知ってもらうことができます。
実物を見れなくても知ることができる

実際に働いているところを見なくても、トミカを見て触れることでどんな車両なのかを知ることができます。宇部興産のダブルストレーラーのように、ほとんど見ることはなくてもダムの建設や橋の建築に欠かせない車両もあります。さまざまな車両にトミカを通して見ることで、普段触れることのない知識や経験を得ることができるでしょう。
