自宅でタイヤを保管するときの、正しい方法はご存じでしょうか。車を運転するにあたって、欠かせない大切なパーツであるタイヤは、しかし正しく保管しなくては劣化も早くなってしまいます。新品で購入するとかなりの金額がかかるため、正しい保管方法を知ってできるだけ長持ちさせましょう。
タイヤには寿命がある

タイヤには寿命があるということを、知っているでしょうか。未使用のタイヤならいつまでも置いておけると思っている人も、多くいます。しかしタイヤにも寿命があり、寿命を過ぎたタイヤは溝は問題なくてもゴムの部分などが劣化してきてしまいます。もちろん使えないわけではありませんが長期保管している場合には、使用する前にプロに点検してもらいましょう。
タイヤの寿命は夏用か冬用かによっても違いが出ますが、大体4~5年程度といわれています。未使用であれば10年程度とされていますが、こちらは保管方法によって左右されるため、一概には言えません。タイヤは環境に応じて劣化が早まることがあるため、注意が必要です。

未使用タイヤの保管方法
未使用タイヤを保管するには、第一に野ざらしにはしないことです。とりあえずビニールをかぶせておけばいい、という考えではいけません。劣化が早まるだけです。タイヤには雨や湿気は大敵です。しかし、室内に置く場所はないし倉庫もないという人もいるでしょう。
雨や湿気、直射日光に当てるのはよくありませんが、保管は必ずしも屋内でなくてはいけないというわけではありません。条件さえ整えれば、屋外でも十分保管ができます。未使用タイヤの場合は、必ずタイヤカバーをかけましょう。タイヤカバーは安価なものが、販売店などで売られています。あとはブルーシートなどを敷いて、風雨の当たらない、直射日光のしのげる場所に置きます、
密閉してしまうと湿気やたまった水などでダメージを受けることがあるため、風を通すようにしましょう。年に一度くらいは、天気のいい日には陰干しをすることもおすすめです。ただし干す場合には時間帯や日光には気をつけましょう。
交換用のタイヤとは
地域によっては、タイヤは夏用と冬用を交換することがあります。交換したタイヤは、保管する前にはしっかり汚れやワックスを落としましょう。汚れを落とすときには、できるだけ洗剤ではなく水を使うようにします。化学物質もまたタイヤにはよくありません。またブラシでこすりすぎることも、タイヤの寿命を縮めます。
交換用タイヤは保管前には、多少空気を抜いておくといいでしょう。空気がパンパンに入った状態で保管しておくと、ヒビなどの原因になります。ただし抜きすぎは厳禁です。タイヤを保管する際、ホイールがなければ縦積みでも構いませんが、ホイールがあるならできるだけ横積みにしましょう。いくらスペースがあるといっても、エアコンの室外機のそばや電気系統の設備がある場所にはおかないようにします。
ワックスは走行中にこそ使おう

タイヤワックスなどは保管する際には、塗らないようにしましょう。特に長期間保管する場合にワックスを塗っていると、劣化が早まる可能性があります。使用するのは、車に装着しているときが望ましいです。走行中であれば、タイヤワックスも有効に使うことができます。
近年はオールシーズンタイヤなどもあり、よほどの大雪が降る場所でなければタイヤ交換が必要ないこともあります。また、タイヤが必要となった気にネットやタイヤ専門店などですぐに購入できることもあり、そこまで保管に気を使うことはないかもしれません。
しかしどうしてもタイヤの保管が必要ということもあるため、保管方法を知っておくのは悪くないでしょう。場所がない、という人には有料の保管サービスなどもあるため、上手にタイヤを保管して、使用寿命を延ばしてみてください。
