タイヤがパンクしやすい条件はどのようなものか、ご存じでしょうか。たまに聞く、天候によってパンクがしやすいというのは本当なのか、気になるところです。晴れているのと雨の日ではどちらがいいのか、乾燥しているときと湿っているときでは違うのかがわかれば、車でドライブに出かける日の天候も気になるというものです。今回は天候によってタイヤのパンクのしやすさが変わるのかどうかを、解説していきます。
タイヤがパンクする条件

タイヤのパンクの原因には、さまざまなものが考えられます。異物がタイヤに刺さった、誰かのいたずら、タイヤの劣化、空気圧が適正でないなどです。タイヤがパンクしたまま走り続けると、最悪は破裂してしまい大事故につながる可能性があるため、注意が必要です。
しかし、タイヤがパンクする原因の一つに天候が関係していることは、あまり知られていません。なぜ天候がパンクに関係しているのかといえば、天候というより気温の変化によって空気圧もまた変化することがあるためです。空気圧が変化することにより、パンクが起きやすくなってしまいます。そのため、天候や気温の変化には注意が必要です。

空気圧に変化が起きやすい季節とは

空気圧が下がりやすいのは、気温が下がる時期です。季節でいえば秋から冬にかけてで、温度の低下により空気圧の低下も招きます。ただし空気の体積は減っても質量には影響がありません。反対に温かくなる春から夏にかけては、空気圧が上昇します。なぜなら空気の体積が暖められて増えるからです。
年間を通して一定の気温が保たれる亜熱帯地域や熱帯地域などでは問題ありませんが、日本のように四季があり、気温の変化が季節ごとに違ってくる国では注意が必要です。空気圧が低いまま走り続けるとタイヤが損耗し、すぐに交換しなくてはならなくなります。逆に空気圧が高いまま走り続けると、乗り心地が悪くなるどころか、破裂する危険があります。
つまり空気圧は高くても低くてもよくなく、常に適正地を保つことが大切です。空気圧は日々少しずつ変化していますが、その変化を日常生活の中で感じ取るのは難しくもあります。そのため、車にガソリンを入れるついでにでも、スタンドで空気圧の点検をしてもらうといいでしょう。空気圧をチェックするのは、毎回でなくとも月に一度ほどで問題ありません。
タイヤの種類でパンクのしやすさは違うのか
タイヤにはさまざまなサイズや種類があります。たとえば、普通車や軽自動車、トラックではタイヤの大きさが全く違います。また、スタッドレスタイヤや夏タイヤ、エコタイヤなどの種類もあります。
肝心なのは、タイヤの種類や大きさで受ける影響は違うかどうかという点です。残念ながらどのメーカーのどのタイヤでも、同じように空気圧の影響を受けます。中には前輪と後輪で違う空気圧の車も存在するため、購入時にきちんと確認しておくといいでしょう。
ちなみに、メーカーによって適正な空気圧が違うため、タイヤを交換した際に前のタイヤの空気圧はこうだったからと同じように考えてはいけません。違うメーカーのタイヤを付けてしまえば、結果的に空気圧が足りなかったり多すぎたりすることがあります。そのため、きちんと適正な空気圧を知っておく必要があります。
メンテナンスは忘れずに

しっかりとタイヤをメンテナンスし、空気漏れがないかを定期的にチェックします。また適正空気圧を知り、月に一度程度空気圧を調べてもらうことによりパンクによる事故を防ぐことができます。
特に天候による空気圧の変化は、なかなか気づくことができません。そのため思わぬ場所で車のタイヤがパンクしてしまったということもよくあります。特に山などにドライブに行ったときなど、パンクしてしまうとどうにもならないこともあります。そのようなことにならないために、特に季節の変わり目には入念にチェックしておきましょう。

新車のような黒を取り戻しましょう!