走行中にタイヤがスリップすると、原因によっては全く制御できなくなり大きな事故につながってしまうことがあります。プロのレーシングドライバーでも、スリップを回避することに全神経を集中して走行しています。突然のスリップを起こさないために、スリップの原因と対策を紹介します。
タイヤのスリップの原因

ハイドロプレーニング現象
雨天や積雪によって路面が濡れていたり凍結していると、路面とタイヤが接地している間に水が入り込んでしまい、ブレーキやハンドルの操作が効かなくなってしまうことを「ハイドロプレーニング現象」と呼びます。積雪時にスタッドレスタイヤを装着する理由は、スタッドレスタイヤの溝が水分を飛ばしてくれる作用があるからです。

砂利などの道路
砂利や砂地の舗装されていない道路でも、ハイドロプレーニング現象と同様にタイヤがスリップするときがあります。土や砂が路面の間に入り込むことで、タイヤが浮いてしまいスリップしやすくなります。
スリップしやすい条件

路面が濡れていたり砂地であったりするだけで、スリップしやすくなるわけではありません。そこにスリップしやすい条件が重なることで発生リスクが上がります。
タイヤの溝が浅くなっている
タイヤを長年使い続けていると、ハンドル操作やブレーキによってタイヤ表面が消耗してしまい、路面とタイヤの間に入り込む水分を飛ばす役目があるタイヤ溝が浅くなってしまうとスリップしやすくなります。
速度超過
スリップしても、速度によっては車体は制御できるのですが、速度が速すぎると制御が効かなくなります。特に注意が必要なのは高速道です。他の車も高速運転をしているので、スリップによる事故の被害が大きくなってしまうからです。
スリップを回避する対策

タイヤのチェック
タイヤを交換する基準のひとつが、タイヤのスリップサインです。タイヤ側面に△の印があり、その△の頂点から延長線上のタイヤの溝を確認すると、ゴムが盛り上がっているような部分がスリップサインで、タイヤ表面と同じ高さになったらタイヤを交換してください、という意味合いがあります。これよりタイヤが摩耗していると車検が通らなくなります。しかし、スリップサインが出るまでタイヤ交換しなくても良いというわけではありません。安全に走行するには、ある程度摩耗している状態であれば交換することをお勧めします。
また、使用開始後4~5年が経過したり、走行距離が30,000キロを超えたりするとタイヤ交換を検討する目安になります。
スピードを出し過ぎない、急ブレーキをかけない
スピードを抑えたり、急ブレーキをかけないことで、ハイドロプレーニング現象を起こす条件を避けることが大事です。しかし、事故を回避するために急ブレーキをかけなくてはならない場合があり、そのためにスリップしてしまったときは、できるだけ冷静になりブレーキを踏み続けながらタイヤのグリップが回復するまで待ちましょう。最近の車はABSが搭載されているので、自動で小刻みにブレーキをかけてくれます。ABSが作動すれば違和感があるのですが、怖くなってブレーキを離してはいけません。
余裕をもった運転計画を
雨天や積雪時には渋滞していることも多く、目的地までギリギリの時間で出発すると、いざ予定時刻まで間に合わなくなってしまうと焦ってしまいスピードを出し過ぎてしまいます。余裕をもった運転計画により、目的地に早めに到着することが一番大事なスリップ対策になります。
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雨天時の事故の要因は、スリップの他に視界不良も挙げられます。サイドミラーコーティングは、雨天時の視界不良を防止できるおすすめの商品です。

原因や対処法を知っておこう!