現金輸送車は使用目的が特殊で現金を運ぶ事が目的となっており、構造や装置などが他の自動車と異なる事から特種用途自動車とされています。運転席と荷台は壁で分けられており、防犯対策として電気で開閉する電子錠が備えられている輸送車が多くあります。普通自動車や軽自動車と見た目が変わらない現金輸送車はトラックに防弾パネルなどを装備した車体もあり、改修して使われているものもあります。
大切な業務を担う特殊車両
きめ細かい配慮がされている現金輸送車
各銀行の支店など金融機関へ現金を運ぶ自動車は、金融機関の準備に合わせて運行されています。警備や防犯業務を行っている民間警備輸送会社のトラックが使われる事も多く、ルート集配で使われる事からルート便とも呼ばれている車両があります。外から硬いもので攻撃されても耐えられる設計になっており、現金の流通ルートによって車両や運用形態が変わってきます。
ワンボックスタイプの車は、貨物室が現金を保管する部分となりセキュリティ機能が搭載され、防護線を張られている様な構造になっています。貨物室には特殊な仕組みを持たせた錠が施され、警報装置や乗り逃げ防止の装置もあり、盗難対策としても高い防犯性能を備えています。

会社や組織が携わる車両
全国の銀行などに、流通する現金を運ぶ自動車。日本銀行から出発する車はそれぞれの担当があり、循環している硬貨と紙幣を載せた車両は別になっています。日本銀行支店へ輸送する車両は日本銀行が所有しているもので、日本銀行支店から金融機関へと現金を運びます。防弾トラックで番号が記録された紙幣を輸送する際は、各都道府県のパトカーが警備に就きながら高速道路を走行しています。
金融機関から各銀行の本店や支店、商業施設などに現金を運ぶ車は、委託された警備会社が所有している車両を使っています。日本銀行を略称した呼び名で使われている金融機関へ現金を輸送する車は、鋼板張の窓で中が見えない様になっているものもあります。二重扉や二重構造されているルート集配で使う現金輸送車。地域によっては警備輸送会社が配送するチャーター便もあり、地元の警備会社を傘下にして現金輸送を委託する警備会社も増えています。
不定期輸送の現金補充車
各銀行店と異なる輸送
コンビニエンスストアや駅に設置されているATMは、輸送の時間が決まっていません。ATMの小銭やお札が少なくなるなど現金の補充に、地域の拠点となる銀行の本店の営業車が輸送する事もあり、行員が直接現金を運ぶ際は営業車が使われる場合もあります。大きな構造の車体とは異なり目立たない車両は、危険性があるかないかなどの状況に応じて使われています。
現金輸送車と判断をするのがとても難しいメールカーは、主に貨物を運ぶ際に使われています。車内は簡易な物で仕切られ、窓に鉄格子が張られている車両もあり、小売店などのチェーン店でも活用されている車です。メールカーはボディが白く銀行の営業車と似ているところから現金輸送車と間違われた事があると言われています。
ポリマー系コート車にも使えるコーティング剤

洗車や雨の後のボディの汚れ。気付くと水滴がシミになっている事があります。ボディーをしっかり洗い、軽く水気が残っている状態でコーティング剤を塗ります。2ヶ月に1回程の施工で水垢を寄せ付けないメンテナンスが出来ます。市販品とは違う撥水効果にボディーの艶を実感するコーティング剤セットです。
東京都内から大切なお金を運ぶ現金輸送車。車両のベースは種類によって変わり、大型トラックを改造した車もあります。精神的な負担が掛かる現金輸送、業務を遂行する人の負担を軽くする為に、専用台が装備されている硬貨専用輸送車も普及し始めています。毎日貴重品を載せて働き続けている現金輸送車。日本では規格基準がなく、金融機関や運送会社に向けた車両もあります。

きれいな車を長期間キープしましょう!