自動車を停車するとき、忘れてはならないのがサイドブレーキ。
どの程度調整すればいいかわからず思いっきり引く人もいるのではないでしょうか。
甘かったら怖いと感じる方も多いでしょう。
今回はサイドブレーキの加減について説明します。
サイドブレーキの調整加減

サイドブレーキの仕組み
そもそもサイドブレーキとはどのようなものなのでしょうか。
停車中に引かないとATの自動車は発進してしまう、くらいの認識の方も多いかもしれませんし、それはおおよそ間違っていませんが、まずはこちらの説明をします。
自動車のエンジンだけが停止していても、ブレーキがかかっていない状態なので押したら動きます。
坂道などでサイドブレーキをひき忘れると一気に下まで走ってしまいます。
自転車も坂道ではペダルをこぐ必要がないようにです。
そこで自動車を完全に停車させるために必要なのがサイドブレーキというわけです。
サイドブレーキを引くことで連動したワイヤーが引かれ、その張力を利用して後方タイヤのブレーキパッドを働かせるのです。
フットブレーキほどの力はありませんが、アクセルが踏まれていない状態の自動車を静止させるくらいは問題ありません。

どれくらい引けばいいの?
サイドブレーキが停車のための大切な装置であることはわかりました。
では、どの程度引けばいいのでしょうか?
サイドブレーキは引きが甘いとその効果を十分に発揮してくれません。
しかし目いっぱい引けばその効果が高まるというものではありません。
どの程度引けばいいかという目安になるのがノッチ数と呼ばれる規定です。
サイドブレーキを引いた時に「カチカチカチ」という音がなります。
この音がノッチ数で、適切なサイドブレーキの引き加減が分かるようになっています。
自動車の取扱説明書には引きしろが記載されており、規定の力でサイドブレーキを引いたときに鳴ったノッチ音が何回でちょうどいいかを教えてくれています。
この引きしろは自動車によって異なりますので、マイカーの取扱説明書には十分に目を通すようにしましょう。
毎度毎度ノッチ数を数えながらサイドブレーキを引くのが面倒であれば、完全に引っ張り上げるようにすればそれで大丈夫です。
足で踏むタイプのサイドブレーキは?
足で踏むタイプのサイドブレーキも最近の車種には多いです。
こちらにも踏みしろが設定されています。
車種によってさまざまではありますが、基本はしっかりと固さを感じるところまで踏み込めばOK。
「購入した当初よりサイドブレーキが軽くなった気がする」
「最近サイドブレーキがすごく重たいように感じる」
このような違和感がある場合、それは自動車にとって好ましいこととは言えません。
何かしらの異常をきたしている可能性があるので、サイドブレーキの重さには気を配りましょう。
きっちりとマイカーの仕様を確認しよう

ここまででサイドブレーキの仕組みと引き加減について説明しました。
「自動車によってことなる」
「車種によってさまざま」
などと曖昧な表現が多くなってしまったのですが、こればかりはどうしようもありません。
全ての車の規格が異なる以上、これだけ引けば大丈夫!と言い切ることは難しいのです。
1.サイドブレーキにはノッチ数というものがある。
2.適切なノッチ数の目安が車種によって異なる。
この2点をしっかり覚えていただければ、あとは取扱説明書をひらくだけ。
皆さまも自動車の安全を守るため、愛車のことをしっかり知ってあげてください。

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