車の改造パーツの中でも知名度の高いウイング。名前は知っているもののどういった効果があるのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
「見た目がかっこいいからウイングを付けてみたいけど、どういう効果があるのか知りたい」そんな悩みに答えます。この記事ではウイングを付けた際の効果はもちろん、違法改造にならない方法もご紹介します。車の改造を検討している方はぜひ参考にしてください。
ウイングを車につけた場合の効果とは

ウイングは空気力学を利用したエアロパーツの一種で、車を下へ押し付ける力を利用して車体を安定化させる役割を担います。
主にスピードが出る高速道路での安全性を向上させるためにつけられる場合が多く、長距離運転を頻繁に行うドライバーにおすすめです。

ブレーキやコーナリング時に車体が安定する

ウイングを付けている状態は車体後部が抑えられている状態になります。急ブレーキをかけてもリア側が横に振られてしまう危険な状態を回避することができるのです。
後輪駆動車であれば、車体後部が押し付けられていることでグリップ力が増し、コーナリングの安定感が向上します。
高速道路の走行時に車体が安定する

高速道路の走行時は空気抵抗により、速度を出せば出すほど強いダウンフォース(車を下へ押し付ける力)を得ることができ、車体がより安定化します。高速道路で不意にハンドルを切った後の安定性の向上や、スピードを出すことで車体が揺れる危険性を避けることができるのです。
基準外のウイングを付けると違法改造になる!

レーシングカーのような大きいウイングを付けてみたいと思っても、実際に取り付けると違法改造となってしまいます。
基準に適合しない幅広のウイングは不正改造となるほか、歩行者を傷つけてしまう原因になりかねません。純正のウイングなら基準を十分に満たしているので問題ありません。純正外でも保安基準を参照して形状やサイズが違法でないか確認しましょう。
ウイングの保安基準条件一覧
ウイングを車に装着して公道を走りたい場合は以下の条件をクリアしたウイングを選びましょう。
・ウイングがボディ後端からはみ出さないこと。
・ウイングの側端が車体の外側から165mm以上内側に収まっていること。
・165mm以上内側に収まらない場合は車両と翼端との隙間が20mm以下であること。
・溶接やボルト・ナットなどで確実に固定されていること。
・半径2.5mm未満の鋭い突起がないこと。
・半径2.5mm未満の鋭い突起がある場合は、突起の高さを5mm未満におさめるか、60ショア(おおよそ消しゴムの硬度)以下の硬さとすること。
・後方視界を著しく妨げないこと。
・車検の検査官が安全であると認められる形状、取付け方法であること。
純正外のおすすめウイング

車体に穴をあけることなく簡単に着脱可能で、値段も手ごろなBruce&Sharkのスポイラーウイングがおすすめです。1万円以内と手ごろな価格でありながら手軽に愛車をスポーティに仕上げることができ、Amazonでも高評価を得ています。
素人でも簡単に取り付けることができる点も魅力です。車検に通る可能性は曖昧であるため、可能であれば車検前にはずしておくことをおすすめします。
まとめ

ウイングを装着することで高速走行中の車体の安定感が向上し、コーナリングや急ブレーキ時の安定感を向上させます。
幅広すぎるウイングは不正改造とみなされてしまいますので、保安基準を満たしたウイングか純正品のウイングを購入しましょう。
ウイングを装着するだけで愛車はよりスポーティな見た目に様変わりします。車の改造を検討している方はウイングの装着を検討してみましょう。
