アンダーステアとオーバステア。スポーツ走行を楽しむ方にとっては良く聞く言葉ですね。今回は、アンダーステアとオーバーステアが起こる原因と、それぞれの防止方法や、結局どちらが良いのかという疑問にお答えいたします。
アンダーステアって結局なに?

アンダーステアの原因とは?起こりやすい車がある?
アンダーステアは、車が曲がろうとする力よりも遠心力が勝ってしまい外側に大きく膨らんでいってしまう現象です。結果、アンダーステアを起こしてしまうと、カーブを曲がりきれずにコースアウトしてしまい事故に繋がります。またFF車や4WD(弱アンダーステア)はフロントの重量が重く、駆動輪である前輪にGがかかり外側へ押し出されるような挙動となるのでその特性を良く知っておかなければならないでしょう。

アンダーステアを防ぐ具体的な方法とは
アンダーステアが起こるときには2種類あります。カーブの進入時と脱出時です。それぞれ対策方法が異なります。まずは、進入時についてですが、しっかりと前荷重が残っている状態を作る事!!これに尽きます。具体的にはコーナー進入までにガッツリ目にブレーキを踏み徐々に弱めていくイメージです。こうすると前荷重が残っている状態でのカービングが可能となります。ウイリーをしている状態でいくらステアリングを切っても車は曲がらないですよね?ですのでしっかりと前荷重を掛けながらのブレーキングが非常に重要となります。
では、脱出時ではどうでしょうか。こちらはただ1点気をつけましょう!!それは「アクセルを踏み込むタイミング」に尽きます。車体がカーブの出口を向いていない段階でアクセルを踏み込むとアンダーステアになります。イメージすれば当たり前のことなのですが、言うのとするのでは大きく違いますよね。
アンダーステアについて、起こる原因と対策についてご理解いただけましたでしょうか。まずは、頭で理論的に理解していきましょう。それを実際の走行時にカラダに落とし込みしていくと、自身の思い描いた走行に近づく最短距離になっていくでしょう。
オーバーステアはどんな時に起きる?
オーバーステアが起こるときはこんな時
オーバーステアとは、端的にいうと自身の思い描いたラインよりも内側に切れ込んでいく現象です。最悪の場合にはスピンを起こしてしまいます。またオーバーステアの方が曲がりやすいと思っている方もいますが、それは間違いです。オーバーステアは「曲がりやすい」のではなく「勝手に曲がってしまう」現象なため厄介なのです。FR車、RR車やMR車などのいわゆる後輪駆動の車で起こりやすいといわれています。
オーバステアを防ぐ具体的な方法とは
後輪駆動車は後荷重であるため、前輪を軸にして後輪が外側へ外れていきやすい特性があります。この特性をふまえて、オーバーステアにおいても進入時と脱出時に分けてオーバーステアを防ぐ方法を考えていきましょう。
進入時のオーバーステアはFR車によく起こるといわれています。ブレーキをかけるとエンジンの重みと共にフロントに荷重がのり、後輪がスライドしやすくなります。そのため車体が、インに向きオーバーステアになりがちですが、こちらはリアの荷重不足が原因ですので適切なブレーキのタイミングを見極めることで解消できることでしょう。リアの荷重が抜けすぎないようなブレーキングを意識してみましょう。
脱出時に、後輪駆動の車でアクセルを勢いよく踏むと、車体のテールが外側に流れオーバーステアが発生します。このオーバーステアを防ぐには繊細かつ慎重なアクセルワークが肝になります。コーナーの出口で車体が出口を向いて、かつグリップしている事を感じられた時にアクセルを踏み込み加速しましょ
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【まとめ】結局どちらがいいの?
今回は、アンダーステアとオーバステアについてご紹介させていただきました。その特性を十分に知ることで、挙動を安定させることが出来るでしょう。また、アンダーステアとオーバーステアを比較すると、一般的にはアンダーステアの方が危険性が低いといわれています。なぜならば、アンダーステアの方が車の挙動をドライバーが収束させやすいからでしょう。その中でも4WD車の特性は、弱めのアンダーステアであることから、運転しやすさにおいては非常に優秀な駆動系といえるでしょう。今後、スポーツ走行をする際の車選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

用途に合わせて選んでみましょう!