【F1用語解説】バイザーとは?その強度や問題点について

   
 

F1やMotoGPでおなじみのバイザー。今回はそのバイザーについて詳しく解説いたします。なんでもバイザーを巡って騒動が持ち上がったんだとか。また過去には変わった形状のバイザーも使われていたようです。それでは順を追ってみていくことにしましょう。

車におけるバイザーとは?

バイザー(visor)は帽子の目庇や車などの遮光板、あるいは西洋兜やヘルメットの「目を覆う部分」を指す言葉です。車には陽の光から目を守るためのサンバイザーや、サイドウインドウ上部に取り付け、雨除けとして使われるサイドウインドウ・バイザー。

またメーターの上部に取り付け日除けとして使われるメーター・バイザーなどがあります。

F1のバイザーについて

バイザー・シールドは、四輪や二輪のヘルメットで古典的なジェットヘル形の場合、バイザー部分に装着する方式の透明や半透明のシールドで、固定式のものと可動式のものがあります。

また、フルフェース形の可動式のものもこれに含まれます。また「シールド・バイザー」と呼ばれる事もあり、単に「バイザー」もしくは「シールド」と略される場合もあります。

F1のバイザーはスモーク・ライトスモーク・クリアの3種類が用意されており、サーキットや天候に合わせて選ばれます。シンガポール・グランプリなどのナイトレースではクリアが使われるので、普段は見えないドライバーの表情を窺うことができます。

■ティアオフ・シールド

ティアオフ・シールドは「捨てバイザー」とも呼ばれ、バイザー・シールドの表面外側に複数枚貼られた透明のシールのことを指します。レース中、泥や油などでバイザー・シールドが汚れ視界が妨げられた場合、これを剥がすことで視界をクリーンに保つことができます。

通常は5枚から20枚程度貼られていて、汚れて視界が妨げられたたびに剥がしてその場で捨てます。

■ザイロン・バイザー・ストリップ

ザイロン・バイザー・ストリップは、バイザー・シールドの上側に装着されるザイロン製の帯状の保護具のことです。「スーパーバイザー」とも呼ばれます。バイザー・シールド部分はヘルメット本体と比べると脆弱なため、前方からの飛来物が衝突した際の貫通を少しでも防ぐ目的で、視界に影響のない部分に装着されることになっています。

ヘルメットとバイザーの強度

F1のヘルメットは「FIA 8860-2018規格」によって定められた試験にパスしなければなりません。ヘルメット本体は10kgのウエイトを高さ5mから落下させる衝突試験や、225gの金属製ディスクを250km/hで射出する弾道試験などが課せられます。

バイザーについてもエアライフルのペレット弾を用いた貫入試験が行われます。さらに790℃の耐火試験にもパスしなければならないため、結果としてとても高価なものになります。その価格は100~150万円と言われています。

ティアオフ・シールドを巡る騒動とは

ティアオフ・シールド(捨てバイザー)は、これまでに何度か騒動を引き起こしています。MotoGPでは2020年9月に開催されたエミリア・ロマーニャ・グランプリの決勝レースで、それまでトップ争いを見せるなど健闘していたジャック・ミラーが、徐々にペースダウンを強いられ結局リタイアしてしまいます。

この原因となったのがファビオ・クアルタラロが捨てたティアオフ・シールドでした。不運なことにジャック・ミラーのマシンのエアフィルターが、ティアオフ・シールドに覆われてしまい、パワーダウンしてしまったのです。

F1でも同様の事態は起きています。2019年6月に開催されたF1第7戦カナダ・グランプリにおいて、マクラーレンF1チームのカルロス・サインツJr.のマシンのブレーキダクトが、ティアオフ・シールドに覆われブレーキがオーバーヒートを起こしてしまいます。

このためサインツJr.はピットインを余儀なくされ、その後もペースは上がらず11位に終わります。これ以外にも以前から同様の問題が起きていたため、FIAは2016年5月からティアオフ・シールドを、コース上に捨てることを禁止しようとしました。

ところがチームやドライバーから反対の声が上がり二転三転した挙げ句、結局は必要最小限の使用に留めるよう通達を出して、お茶を濁すことになりました。これは剥がしたティアオフ・シールドを、いちいち車内にしまうというのは非現実的だからです。

変わり種バイザー

これはF1のヘルメットが古典的なジェットヘル形の時代に使われていたものです。雨天時にこのバイザーを装着すれば、風圧で回転して雨滴を跳ね飛ばし、視界が確保されるというもの。今でも探せば買えるようです。

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