皆さんは和歌山県といえば、何を思い浮かべますか?
和歌山県はミカンの生産量が日本で一番多いことで有名です。
また、自然が豊かでとても広々としていて住みやすい街でもあります。
今回はそんな和歌山県の車関係の事故、事件についてご紹介させて頂きます。
事故の発生件数について

まず最初に事故の発生件数についてみていきます。
・発生件数(年ごと)
年 | 発生件数 | 死亡者数 |
一昨年 | 1859件 | 33人 |
昨年 | 1585件 | 18人 |
全国的に人口が少ない県であるため、事故の発生件数も比較的少ない数値です。
また、一昨年に比べて昨年は約300件ほど発生件数が減っており、それに合わせて死亡者数も減っています。
近年の事故件数は全国的にみても減っているのですが、これはシートベルトの着用率の急増等が主な理由として挙げられています。
・昨年の死亡事故の主な原因
昨年の死亡者数は18人でしたが、死亡事故の主な原因として、車両単独事故が8件と最も多く、人対車両事故が7件と次に多い数値になっています。
また、高齢者の割合が多い和歌山県ですが、高齢者の交通事故による死亡者は10人と全体の55%を占める高い数値になっています。
そして、死亡事故の特徴としては横断走行中の事故や出会い頭による事故が多い傾向にあります。
1月に起きた事故、事件

次に和歌山県で1月に起きた事故、事件を1つご紹介します。
歩行中の男性が車2台にひかれてしまう。
和歌山県和歌山市の県道にて夜中、歩行中の男性(55歳)がふらつきながら車道にはいってくるとその場に倒れこみ、その直後車にひかれてしまいました。
救護のため倒れた男性のもとにすぐさま数人が駆け寄りますが、数分後、直進してきたトラックに男性は再びひかれてしまいます。
そして、そのトラックはそのまま走り去ってしまいました。
55歳の男性は病院に搬送されますが、死亡が確認。
トラックで立ち去った55歳男性をひき逃げ容疑などで逮捕しました。
・事故の解説と対策
今回の事故は、車道内にいきなり出てきた男性を一台目の車が対応できずにひいてしまい、数分後にきたトラックが倒れた男性を再びひいてしまうというような事故でした。
もちろん、ひき逃げをしてしまったトラックが悪いですが、今回のポイントとしては救護の仕方に問題があったような気がします。
1台目の車にひかれた直後、数人の人が男性のもとに駆け寄りますが、ひかれた場所は車道であり、夜中であったため暗く、2次事故につながる危険性がとても高い場所です。
また、交通事故が起こると予想もできないような2次災害や事故が発生する可能性があります。
なので、駆けつけた人々はその場の危険性を察知し、トラックがくるまでの数分の間に危険性の排除や安全な場所への移動などの措置がとれていれば、2次事故は起こらずに済んだのではないかと思います。
まとめ
今回は和歌山県の1月の車関係の事故、事件について冒頭に和歌山県の事故の特徴も踏まえながらご紹介させて頂きました。
今回ご紹介した死亡事故を防ぐためにも、死亡者を出さないためにも、応急処置の仕方を学んでおくことは大切なことです。
消防や日本赤十字社などでは応急救護についての講習を定期的に開催しています。
突然遭遇する事故現場に備えるためにもそちらに参加してみるのもおすすめです。
また、和歌山県警察本部のホームページではとても分かりやすく詳しく交通事故の情報や対策についてを定期的に発信しています。
そして、高齢者の割合が多い和歌山県は高齢者の交通事故防止ダイヤルとして、安全運転相談ダイヤル(#8080)を設置しています。
交通事故を起こさないために、少しでも運転に自信のないかたはこちらに相談することをお勧めします。