2021年1月中旬に、スナップオン・ツールズのダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」と、ADASキャリブレーション用ターゲットシステム「EZ-ADAS」を発売するとのことです。今回発売されるサーマルレーザーは最大982℃の温度測定が可能で、低温診断から高温診断までできます。今回は、新発売するスナップオン・ツールズのダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」と、ADASキャリブレーション用ターゲットシステム「EZ-ADAS」を詳しく見ていきましょう。
スナップオン・ツールズってどんな会社?

スナップオン・ツールズという会社は聞いたことがないという人も多いと思いますが、スナップオン・ツールズはアメリカの大手工具メーカーです。車に関する整備工具・用品・機械を開発して販売しています。ハンドル類のソケットレンチを開発した会社でもあり、車の工具作業ではとても有名なメーカーです。
新製品のスゴいところ

まず、ダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」は、最大982℃の温度測定ができるのが1番のポイントです。マフラー・エンジン・ブレーキ・アクリル・ラジエータの配管等、車の様々な部品の温度測定ができ、部品の異常箇所を事前に発見することができます。EZ-ADASキャリブレーション用ターゲットシステム「EZ-ADAS」は、ADAS(先進運転支援システム)搭載の車のカメラ・レーダに異常がないかチェックできます。ADASは自動ブレーキなど、ドライバーの運転操作をサポートする機能のことです。
スマホアプリで温度測定がラクラクに
これらの新製品は、EZ-ADASモバイルアプリというスマホアプリと連携して、ADASキャリブレーションに必要な全てのデータを管理することもできます。アプリを使うことにより、長くかかる作業時間を大幅に短縮できます。幅広い車種に対応しており、国産車でも海外車でも可能です。今後登場する新車種への対応も可能になるとのことです。
ダイアグノスティック サーマルレーザーには2種類の機能がある
ダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」には、サーマルモード、レーザーモードの2つの機能が揃っています。レーザーモードは温度を測定するだけでなく、測定した時の表示される可視光カメラの画像を保存できる・サーモグラフィー機能あり・最大538℃対応可能なのが特徴です。サーマルモードは放射温度計測機能・最大982℃対応・LEDライト付きで、エンジンルームなど暗くて見えにくい部分の温度測定することができます。これら2つの機能を使うことによって、車のあらゆる部分の温度測定が可能で、作業を難なくスムーズに行えます。
新製品の発売日はいつ?価格は?

スナップオン・ツールズ新製品のダイアグノスティック サーマルレーザーと、ADASキャリブレーション用ターゲットシステムは1月中旬に発売します。価格は11万8,000円です。かなり高い価格ですが、車の部品の温度を測る機器はあまり出回っていませんし、車に関する商品は高額な物が多いです。
まとめ
ダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」は、最大982℃の温度測定が可能で、可視光カメラの画像保存できるモードとLEDライト内蔵のレーザーモードがあります。ADASキャリブレーション用ターゲットシステム「EZ-ADAS」は、先進運転支援システム搭載の車の校正作業を行い、異常箇所がないかチェックできる機器です。2つの機能とスマホアプリで、温度測定作業を効率良く行うことができ、今まで長時間かかっていた作業を大幅に短縮できます。価格は11万8,000円で、2021年1月中旬に発売されます。