「トヨタ生産方式」という言葉を知っていますか?
トヨタ生産方式は、トヨタ自動車の生み出した、工場での製造における運用方式であり、現在ではトヨタ自動車の関連会社だけでなく、他業種の多くの企業がこの運用方式を取り入れています。
このトヨタ生産方式を具現化・体系化したのが大野耐一(おおのたいいち)です。大野耐一は、一般的にはそれほど知られていないかもしれませんが、トヨタ自動車の躍進を語る上では必ず押さえておきたいキーマンです。
この記事では、トヨタ生産方式についてと、それを体系化した大野耐一について書いていきたいと思います。
トヨタ生産方式の2本柱

ジャスト・イン・タイム(JIS)
トヨタ生産方式が生まれたきっかけは、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が「ジャスト・イン・タイム」を提唱したことに始まります。
ジャスト・イン・タイムとは、「必要なものを、必要な時に、必要な分だけ、生産すること」です。当時は、作りすぎてしまった部品は在庫として保管しておくことが常識であり、世界中のどこを探しても、このジャスト・イン・タイムの考え方での生産方式はありませんでした。
自働化(自動ではなく、自働)
トヨタ生産方式のもう一つの柱は、「自働化」。「自動」ではなく、ニンベンのついた「自働」です。この考え方は、トヨタグループの創始者である、豊田佐吉が提唱した考え方です。
- 自動化とは・・・人の「作業」を機械にさせ、動かすこと。
- 自働化とは・・・人の「働き」を機械にさせ、善し悪しの判断を機械にさせること
従来は、製造された製品を「検品」によって製品の善し悪しを確認するのが当たり前でしたが、自働化した生産ラインは、異常が発生するとラインが止まり、その異常に対する処置がその場で施されます。
そのおかげで、それぞれ異常の原因となるスポットで処置が行われるため、不良となる材料のコストや、製造にかかる無駄なコストを削減することができます。
この自働化の考え方は製造業の品質管理の考え方を大きく変えたのです。
トヨタ生産方式を形にした大野耐一

「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」、この2つの思想は以前からありましたが、いざ実施するとなると一筋縄ではいきませんでした。そんな中、この2つの思想を具現化・体系化したのが、当時の機械工場長の大野耐一でした。
かんばん方式の考え方の浸透
かんばん方式とは、部品箱にかんばんと呼ばれる案内表示のボードをとりつける方法です。部品を使用する際に、このかんばんを抜き取きとる運用を徹底することで、工場で使用済となった部品が一目で把握できるようになりました。
トヨタ生産方式の大きな特徴であるこのかんばん方式の本質は、無駄を排除するという「考え方」を社内や関連会社に共有し、浸透させることにありました。
すぐに再現することができる方法を優先するのではなく、先に時間をかけてでも「考え方」を浸透させていったおかげで、他社に簡単に模倣できない方法となり、トヨタ自動車の競争力を高めていきました。
トヨタ生産方式の本当の凄さ
トヨタ生産方式の本当の凄さは、そのかんばん方式などの生産方式ではなく、従業員が試行錯誤し続けるという、自発的に行動する文化にあります。
従業員が常に最適な生産方式について考え、その考え方をすり合わせながら具現化し続けることにより、オリジナリティを生み出すというわけです。このトヨタ生産方式が根付かせたこの自発性は、さらにトヨタを躍進させる役割を果たしました。
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